それこそお前の『“アイデンティティー”』はなんだ？という、いまだにその得意ジャンルが不明なジェームズ・マンゴールドだが、これはアクション・コメディーなのね。 結論から言えばそこそこ愉快なアクション・コメディーで、まあ無駄に期待値が高かったせいもあるんだけど、思ったほど弾けてなかったというか、なんと言うか、まあ、そこそこな感じで。

最近めっきり「スパイアクション役者」になってるトム兄ですが、こうしたアクション・コメディーでの安定感を見るに、もはや加山雄三の『若大将』シリーズにも似た安心感を感じるのです。 前作『ワルキューレ』なんか「片目の若大将」って名前だって通用しますよ。 いやもう、トム・クルーズは加山雄三ですよ。 自分でも何を言ってるのか分かりませんが。 まあ、だいたいそういう映画です（＜違うけどね）。

(10.10.10 ユナイテッドシネマとしまえんにて鑑賞)