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[コメント] うさぎドロップ(2011/日)

ええっ!?
ペペロンチーノ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







いやいや、これ、「(擬似)親子」というより、「男と女」として撮ってないか? 俺にはそうとしか見えなかったんだよなあ。 私は幼女に興味はなく、女子大生以上じゃないと目もくれない、むしろ女子大生かOLにしか目が行かないのだが(<どうでもいい)、その上芦田愛菜が嫌いなんだけど、この映画の芦田愛菜は綺麗に撮れていると思う。 ああ、そうか。これ、芦田愛菜のアイドル映画なのか。 そういう意味では、よくできたアイドル映画だと思う。『プルメリアの伝説』より数段いい。 そう考えると、芦田愛菜の登場シーンは、堂々主役登場!のそれだったわ。

この擬似親子の設定には、当然、現実的な課題がつきまといます。 実の親、この子の将来、要するに過去と未来ですな。そしてなんとこの映画、このどっちの課題も解決しないんです。ビックリした。

実の親は、主人公の前でうそぶき、主人公の知らない所で涙を流します。 そんなこともつゆ知らず、マツケンと芦田愛菜は、ウッヒョヒョーイぼくたち今がよければそれでいいんだもんねー!と言い放つのです(言ってないけど)。 また、将来の問題は全て高畑淳子の言葉によって提示されるのですが、うるせーおせっかいババアあっちいけー!と言い放って(言ってないけど)、おせっかいオバサンも杞憂も追いやってしまいます。

ええっ!?それでいいのか?

要するにこの映画、よく言えば「過去や未来よりも今が大事」とも取れますし、悪く言えば「おねしょがどうした」「熱出して大変」といった近視眼的なことだけを捉えて「子育て」と言っているように見えます。それ、ペットと同じじゃん。

私が思うに、この映画の正しい邦題は「幼女ペット化計画」だと思います。邦題って何だよ。

いやあ、しかし、SABUのだからなあ。分かっててやってるような気もするんだよなあ。

(13.6.6 BSにて鑑賞)

(評価:★2)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)もがみがわ さず

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