コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 図書館戦争 THE LAST MISSION(2015/日)

少女漫画からバトル物へ。もしくはV6岡田ジークンドー映画へ。いやあ、実は楽しんだんだよねえ。
ペペロンチーノ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







私は前作を「少女漫画」と評したのですが、それが正しかったのか、制作側(というか宣伝側)が開き直ったのか、やたら「胸キュン物」で宣伝してたんですよねえ。この続編映画の前にテレビドラマ特番があって(それ観てないと本作で出てくる土屋太鳳が何だか分からない)、それなんかもう全面的に「LOVEずっきゅん」物で、コソバユイのを通り越して軽くイラッとするレベルになっていた。 しかし本作の蓋を開けてみれば、意外にちゃんとバトル物になっていたと思うんです。佐藤信介、『GANTZ』あたりからこなれてきてる。

話自体も、SFの体をなしてなかった前作と違って、先に述べたテレビ特番から「言葉狩り」という理由を明確に出すことで「本」である必然性が生じている。銃撃で本が破壊される様は、映画として正しい画面だと思う。 ただ、『華氏451』のトリュフォーほど、言葉や本に思い入れはないようだけど。

実はそれって一つのポイントで、トリュフォーの映画は出来損ないでも作り手側の愛情が感じられて愛しいんだけど、この映画はやっぱり“商品”なんですよね。ウヒウヒするけど、そんなに愛おしくはない。そこが残念だなあ。

(15.10.18 吉祥寺オデヲンにて鑑賞)

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (1 人)IN4MATION[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。