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[コメント] ロブスター(2015/アイルランド=英=ギリシャ=仏=オランダ=米)

差別を容認した恐怖世界。「国歌歌え!」「嫌だ!」「処罰する!」ってのと同じ話。
ペペロンチーノ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







私とヨメは「コリン・ファレルを笑う会」というのを結成していまして。ヨメ曰く、ヨメが会長で私はヒラ会員だそうです。しかしまあ、久しく会の活動をしてないなあということで近所の2番館で上映していた本作を観に行ったわけです。もっとも、これまでの活動も『マイアミ・バイス』でコリン・ファレルとコン・リーが「眼と眼で通じ合うフッフー!」的なシーンで爆笑したぐらいなんですけどね。

コリン・ファレルの何が可笑しいって、多部未華子と並ぶ世界屈指の「困り顔」だと思うんですよね。それがカッチョええ役をやるから可笑しく見えてくる(ファンの方ごめんなさい)。 でもこの映画、困り顔が似合う役。コリン・ファレルがハマってる。それじゃ面白くない。 映画は面白かったんだけど、会の趣旨としてはチョットね(<本末転倒)

特異なSFである。 独身でいることが悪とされ、そこから逃れた先は“自由”ではなく、恋人がいることが悪とされる。極端な制約社会下の物語。恋愛の自由が奪われた世界。

これは、思想統制の恐怖でもあり、恋愛物語でもある。 ジョージ・オーウェル「1984年」の系譜で、意外と古臭いディストピア思想ですが、60-70年経った今でも変わらないのかもしれない。

アヴァンタイトルのワンカット長回しで引き込まれる。 今となっては、この女性が誰なのか思い出せない。もしかすると、あの冷酷なショートカットの女性だったのだろうか?だとしたら、この冒頭は、映画のエンディングの続きなのではあるまいか。 そう言えば、コリン・ファレル演じる主人公は、彼女を何の動物にしたのか言わなかった。もしかすると動物にしなかったのかもしれない。そして彼女が射殺したのが、その後のコリン・ファレルだったのではあるまいか?

(16.07.28 ユジク阿佐ヶ谷にて鑑賞)

(評価:★4)

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