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[コメント] 女が階段を上る時(1960/日)

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ペペロンチーノ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







この映画の時代、「夜の女」映画って結構あるんだけど、1950年代後半から60年頃に流行り始めた業態なのかなあ。 ちなみに夜の酒場の女性を「ホステス」って呼ぶようになったのは60年代に入ってかららしい。それまではカフェの「女給」。

成瀬らしい映画と言えばらしいのだが、成瀬向きの題材じゃないのかもしれない。 というか、「夜の女」も成瀬が扱うとこうなるということか。

しかし今観ると、時代の変遷を感じる面白さがある。 例えば「OL」じゃなくて「ビジネス・ガール」って言ってたね。 そもそも銀座の「バー」ってのも今じゃ「高級クラブ」だしね。 「キャバクラ」なんてのは80年代後半か90年代に入ってからの業態。もっともキャバクラじゃ女性の“覚悟”が足らないからドラマにならないけどね。 今だったら「バー」は飲食店だから朝まで営業できるんだよ。「高級クラブ」や「キャバクラ」は法律上深夜0時まで(客が帰るまでお目こぼしで1時まで)しか営業できないの(<どうでもいい情報)。

夜の女性達と遊んでると、いろいろ面白い話が聞けて、俺でも1本くらい話が書けそうな気がするんだよ。ま、俺の主戦場は歌舞伎町だけどね。 たぶんこの当時「夜の女性映画」が多いのは、映画人達がそうした場所で遊ぶことが多かったんだと思うんだ。 菊島隆三とか夜遊び好きそうだもん。根拠ないけど。

(12.12.26 鎌倉市川喜田映画記念館にて鑑賞)

(評価:★3)

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