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[コメント] ヒッチコック/トリュフォー(2015/仏=米)

今時の映画人に「一から出直せ!」と言いたくなるドキュメンタリー。
ペペロンチーノ

私はヒッチコック信者です。トリュフォーも好きです。だから当然この映画を観なけりゃならんかったわけです。ま、本は読んでないけどね。だって分厚いんだもん。

「映画術」は読んでないけど、ヒッチコック関連本はいろいろ読んでまして、それらの大元はやっぱり「映画術」なんですね。従って、この映画で描かれる対談やスコセッシをはじめとする錚々たる映画監督らのコメントも、言わば「何を今更」感があったんです。 何もかも新鮮さはなく、むしろ懐かしいくらいの感じで、そういや久しくヒッチコック観てないなぁ、観たくなったなぁ、というのが正直なところ。 私はデヴィッド・フィンチャーをかなり初期の頃から「ヒッチコック進化系」と評していたんですが、この映画を観ると当たりだったようです。ところでスコセッシは何の影響を受けたんだろう?

「この本を読んだらどんな映画でも撮れる」とスコセッシは語っていますが、この映画は、ヒッチコックを通して「映画作りとは何か」ということを描いたドキュメンタリーなのかもしれません。

ヒッチコックの語りは、様々な映画的示唆に富んでいます。映画とは何か。映画に必要なものは何か。ヒッチコック的映画文法は映画そのものなのです。 そう考えると、今時の“流行り映画”はヒッチコック的映画文法を忘れている気がします。 いやまあ、「観客を楽しませる」というヒッチコック流儀の悪癖の末路なんですがね。

(2016年12月11日 新宿シネマカリテにて鑑賞)

(評価:★3)

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