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[コメント] 15時17分、パリ行き(2018/米)

映画館でリーアム・ニーソン『トレイン・ミッション』の予告をやってたけど(列車繋がりだけど)同種の映画だと思うと痛い目にあう。だってイーストウッド御大だもん。
ペペロンチーノ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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主人公3人は(素人の)本人達が本人役が演じていて、なんでも、スーパーバイザーとして本人達と会っているうちに「こいつらいいじゃん。起用しよう」とイーストウッド御大が思ったそうです。本人出演は結果論とはいえ、ある意味“行き着いた形”になったのかもしれません。

グラン・トリノ』で役者:クリント・イーストウッドを殺した辺りから、監督:クリント・イーストウッドは「実話」にこだわっているように思えるのです。「食指が動く」レベルじゃなく、はっきりとこだわっている。その行き着いた形が本人出演。ま、そんなこと書いてると、次作辺りでバリバリのフィクションやったりしてね(本作が行き着いた形なら反動で戻ることもあり得るし)。

劇中「運命で動かされている」的なことを言いますが、そう言われると、ここ最近のイーストウッド映画の主人公は「運命に動かされた人」だったように思えます。 私の感覚だけで言えば、『ミスティック・リバー』が大きな転機。少なくとも、そのちょっと前の『スペース カウボーイ』は自分達で道を切り開こうとしているもの。

「運命で動かされる人」を描くために「実話」に行き着いた。フィクションだとどうしても「原因と結果」を描きたくなりますしね。実際この映画は、明確な「原因と結果」を明確に切り離した。 でも、こうしてその過程を推測するとその意図は分かりやすいが、素直にこの映画だけを観たら分かりにくい。

主人公の生い立ちと英雄的行動は因果関係があるかもしれないし、ないかもしれない。 世の中は明確な因果関係だけで成り立ってるわけじゃない。 でも、世界はどこかでつながっている。

ヒア アフター』が似ていたように思うのです。 スマトラ沖地震を描き日本では2011年2月19日に公開されるも、3.11の影響で1ヶ月足らずで公開終了したこの映画は、明確な形での接続は放棄し、「どうやら世界はどこかでつながっているらしい」ということを描きます。 おそらく、それが「運命」。

もしかするとクリント・イーストウッドは、自身が映画を通じて発信すること(役者としても監督としても)を、自分自身の「運命」のように感じているのかもしれません。

(18.03.11 TOHOシネマズ上野にて鑑賞)

(評価:★4)

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