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[コメント] カメラを止めるな!(2017/日)

熱意の結晶。今年一番泣いた映画。
ペペロンチーノ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







なるべくネタバレにならないように書きますが、観た人にしか分からないことを書きます。何のためにネタバレ回避してるのか分かりませんな。

その愛と熱意に涙したわけですよ。ホント泣いたわ。あれだけ生意気なこと言ってた若手男優が駆けつけた時にゃ涙腺崩壊。 劇中の役者・スタッフと、この映画の役者・スタッフの愛と熱意がリンクするのです。まるでスタローン自身が這い上がる様と劇中の姿がリンクした『ロッキー』さながら。

アイディア勝ちの印象があるかもしれませんが、クレーンの使い方や完成映像を観客に提示しておくなど、構成も抜かりがない。「台本に娘の写真を貼って苦しい状況を切り抜ける」という酒浸り俳優のエピソードが、後々(巡り巡って)現場の苦しい状況を切り抜ける伏線にもなる。 アイディアだけじゃなく、脚本の出来も美しい。内田けんじ『運命じゃない人』同様、この先が心配なパターンではあるんですけどね。

私、この映画の「なにこれ!?ダサかっこいい!」って台詞が好きなんですね。若い女子二人が画面を通じて共感し合った瞬間。「なにこれ!?可愛い!」的な。

劇中「この脚本は人権問題もウンヌン」という台詞が出てきますが、この映画が問うている問題は「過酷な労働現場」なのです。 上からの無茶な要求。中間管理職のオッサン達はその場を凌ぐことしか考えていないくせに意見が合わない。それを踏まえた上での「なにこれ!?ダサかっこいい!」。オッサンの理解を超えた現場レベルの若い(女子)の力が、この極限状態を好転させるのです。 これは現代日本の過酷な労働現場を捉えた現代の「蟹工船」であり、その解決策も提示しているのです。熱意と情熱と若い力が世界を救うのです。働き方改革の法律がどうとかプレミアムフライデーとかシャイニングマンデーとか寝ぼけたことを言ってる政治家やお役人は、まずこの映画を観るべきです。嘘です。

(18.08.11 TOHOシネマズ日本橋にて鑑賞)

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)フランチェスコ まー[*] おーい粗茶[*]

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