コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] マリッジ・ストーリー(2019/米)

お前の住処(居場所)はどこにある?と問いかける物語。
ペペロンチーノ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







前の週に『アイリッシュマン』を観に行き、これもまたNetflix映画。もう大人の鑑賞に耐えうる映画はNetflixしか配給してくれないのかもよ。ナイスですね。嵐の解散ドキュメンタリーもNetflixらしいしね。ま、俺は加入しないけど。

離婚を巡る法的手続きなど、とっても「アメリカン」な話だと思うんです。 実はノア・ボームバック初鑑賞なのでよく分からないのですが(『フランシス・ハ』観たかったんだよな)、監督の体験談なんじゃないの?

ニューヨークと西海岸という『アニー・ホール』の頃から変わらないアメリカ遠距離事情ですが、これは裁判の有利不利を巡る「住処」の問題でありつつ、個人の「居場所」を巡る物語のようにも思えるのです。

スカーレット・ヨハンソンには帰るべき「実家」があります。家族や友人達が周囲にいます。 一方、アダム・ドライバーは(理由を付けて)「実家」が排除されます。彼の周囲には劇団関係者=仕事仲間のみ配置されます。

この「居場所」を自分の「存在意義」に置き換えると、「仕事か?家庭か?」という案外伝統的な価値観を問う物語であることが見えてきます。

私は冒頭「とってもアメリカンな話」と書きましたが、アメリカを代表する大女優スカーレット・ヨハンソンとスターウォーズ俳優が「等身大」で演じたこの物語は、(実際に離婚するしないはともかく)現代アメリカの子育て世代夫婦にとって等身大の「あるある」話なのかもしれません。つまりこれが、今時の「アメリカンな話」。

最後にもう一度Netflixの話題に立ち戻りますが、これ、ハリウッドだったら企画が通らないと思うんです。言い換えれば、ハリウッドは「等身大あるある」なんか求めてない。彼らが求めているのはビッグヒット企画。一昔前のアメリカン思想。

(19.12.08 アップリンク吉祥寺にて鑑賞)

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (2 人)ぱーこ[*] けにろん[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。