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[コメント] グランド・ホテル(1932/米)

アリとキリギリス
ペペロンチーノ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







1932年(昭和7年)の映画をつかまえてトンデモナイ事を言ってみる。

「道徳観念が古い」(<当り前だ)

最後に笑う者は「苦労人」だという「アリとキリギリス」的寓話。 拝金主義を徹底的に非難し、貧しい者こそ美しいと説く。 そして人生の「幸せ」は常に「異性」。ぶっちゃけ、ショボイ話ですよ。 (背景として、当時世界的に不況の波が押し寄せていたという事情もある)

この映画が残した足跡は「型」である。グランドホテル形式ということよりもむしろ、当時珍しい「スター共演」(多分はしりだと思う)。 グランドホテル形式は作劇作法に過ぎず、一方、スター共演は興行システムの革命。 後の映画界に多大な影響を及ぼしたのは後者だ。 この映画が、後々『キャノンボール』につながるのだ。(そこかよ)

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ジェリー[*]

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