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[コメント] 黒猫・白猫(1998/独=仏=ユーゴスラビア)

乱痴気騒ぎとはこういうことか。『みんな〜やってるか!』や『そろばんずく』の系譜だと思う(<たぶん違う)
ペペロンチーノ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







実は私、エミール・クストリッツァのドリフ大爆笑的なドタバタが好きじゃないんです。 ところがこの映画は、スイッチが入るポイントがあったんです。

泳いでアイスを買ってタイヤ浮き輪での二人のシーン。そしてひまわり畑。 これで思ったんです。この映画は「ロミオとジュリエット」なのだと。

そして踏切のシーン。 マルクス兄弟とかバスター・キートンのようなコメディに見えたんですね。

それとウザいハイテンションのアニキ。 これ、日本でムロツヨシとかがやったら面白いだろうな、と思い始めたらやたら面白くなってきた。

あの『アンダーグラウンド』の監督が!ってことで無駄に評価が高い気もするんですよね。 基本的には、森田芳光の『そろばんずく』とかたけしの『みんな〜やってるか!』の“おふざけ”路線。傑作の次の息抜き。あれだって「あの『それから』の監督が!」「『ソナチネ』の監督が!」って言われてしかるべきなんだよ。 そう考えると森田君は10年早いもんね。早すぎたね。

その一方で、やっぱり高く評価されるだけの相違点もあると思うのです。

ひまわり畑に代表される若い男女の物語。孫と爺さんの物語。そして『白猫・黒猫』というタイトルにあるような「幸・不幸」という人生の物語。 こうした普遍的な物語が芯にあるから、ただの馬鹿話と一線を画したんだと思います。

いや、あっちもただの馬鹿話じゃないよ。『そろばんずく』はバブルという時代をいち早く切り取ってるし、『みんな〜やってるか!』は性的欲求ただ一念という普遍性があるからね(笑)

(17.11.19 ユジク阿佐ヶ谷にて鑑賞)

(評価:★4)

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