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[コメント] ダイナマイトどんどん(1978/日)

まったくもってド本気の喜劇。
ペペロンチーノ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







任侠映画、スポ根映画のカリカチュア。要するにパロディーなのだが、いかんせん本気である。 「大まじめに喜劇を作ろうとした」と岡本喜八は言っていたそうだが、任侠やスポ根を笑い物にしたりバカにしたりは一切していない。

宮下順子絡みの中盤のエピソードはびっくりするほど正統派任侠映画だし、北大路欣也や田中邦衛のピッチングフォームはびっくりするほどマジな「漫画」である。

そこに照れや逃げは微塵も無い。

フランキー堺絡みで十八番の戦中派の悲哀を盛り込みつつ、アラカンの使い方やら金子信雄の使い方やら岸田森の使い方やら、喜劇のツボ、否、喜劇そのものである。だって、金子信雄がユニフォーム着てるだけで可笑しいもん。

「ナフタリンがプンプンするぞ」

「一生に一度の死装束、虫に喰わせるわけにゃいかねえ」

名台詞だ。使いたいぞ(<どこで?)

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (5 人)はしぼそがらす[*] 赤い戦車[*] ぽんしゅう[*] ゑぎ sawa:38[*]

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