ロバート・ロドリゲスは、私と友人との間で「頭悪そう」な映画を作る監督の代名詞だった。

（使用例）「この映画、頭悪そうだな」「ロドリゲスか？ロドリゲスか？」

脚本家野沢尚は「自分の子供に見せられる話を書きたい」と『マリリンに逢いたい』を書いたそうだ。おそらくロドリゲスにも同じような想いがあったろう。 しかし彼は、学校教育的な文部省推奨的な感動物語を描かなかった。 そう、子供が観たいのはそんな話じゃない。今の映画は観客を呼ぶための「子供」はいても、全体的に「子供が足りない」のだ。

そうか。ロドリゲスは頭が悪いんじゃなくて、子供だったんだな。 ある意味ティム・バートンに似た匂いを感じた。

もう冒頭の昔話からハート鷲掴み。楽しい。かわいい。ワクワクする。

両親はグレゴリーとイングリッドか。ヒッチコックだな。

追記

2003年10月10日地上波放送を観る。 また観たいと思ったし、実際また観てもとても面白かった。 そして「楽しい映画」から「素敵な映画」に昇格した。よって４点→５点に上げる。