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[コメント] 椿三十郎(1962/日)

痛快,壮快,そして意外にユーモラス。ラストは『シェーン』の決闘シーンを彷彿とさせる。
ワトニイ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ラストの決闘シーンは,まさに一瞬の勝負。決闘前に火花を散らすのも数秒なら,決着がつくのも瞬く間だし,勝者がその場から立ち去るのもあっという間の出来事。

このシーンは,意外にも『シェーン』のラストの決闘シーンを彷彿とさせる。どちらも,(それまでの2時間弱で語られてきた)登場人物たちの人生も含めた映画の内容をわずか数秒に凝縮したような素晴らしい決闘シーンだと思う。こんなラストを観てしまうと,ダラダラ続く凡庸な対決シーンが実に冗長に見える。

このシーン,ビデオでスロー再生して何度も観てしまった。すでに他の方がレビューで詳しく解説されているので,ここでは細かく説明しないが,居合い抜きとも違う常識破りの三十郎の技は,破天荒な生き方に相通ずるところがあると思う。

それにしても若き日の加山雄三は,何を言ってるのかセリフが全然聞き取れない。一本調子の歌と一緒では?

(評価:★5)

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