[コメント] 八十日間世界一周(1956/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
古典と言っても良いですが・・ SFの父と言われる ジュール・ヴェルヌ原作の映画です。
おなじみの曲がメインテーマです。♪ 20年間続いた TV番組「兼高薫世界の旅」のテーマソングにもなっていますね。 と、書いてもわかるかしら・・f(^ー^; タイトルもビッグネームですし、 アカデミー作品賞・脚色賞・撮影賞・主題歌賞・他受賞 までとっている! んなわけでーーー すっかり観た気分になっていた作品でしたが、
実は、今回 初めて観たのでしたーーー。f(^ー^; * 自分でも初めて気がついたっ!
なんと言っても 昔の映画(1956年米)ですので、映画のテンポとか笑いは、その時代なりなのですが、 その 時代のテンポがOKな人なら、今 観ても楽しめるかと思いますよ。
映画の時代設定は、1872年(明治5年)となっています。 その頃は、まだ 飛行機も発明されておらず、 世界一周は、とんでもなく期間がかかったのでしょう。 当時だと 最高に速いものでも 汽船か蒸気機関車くらいしかなかったので、 80日間というは、驚くほど 短い期間だったのでしょうねぇ。
しかも、映像で見るに…その最速の蒸気機関車すら まるで、ディズニーランドあたりで走るアトラクションの蒸気機関車程度のスピードなんですよ。w 冒頭出てくる "クラシックな自転車"が象徴しているように、同じ自転車等の乗り物と言っても、 スピードは今と段違いなのです。
今から考えると、、、ま っ た り ま っ た り と旅は続きます・・ ある意味 それは とっても うらやましいです。 これこそが、本当の旅という気にすらなります。
なんだか、80日間世界一周というよりも、80年間 (もしくは 800年?) タイムマシンで世界一周(かな?)みたいな驚きのある映画でした。
〜冒頭〜 ロンドンに住む 時間に正確・厳格な 謎の紳士 フォグ氏 は リフォームクラブという高級クラブのメンバーと、とある賭をします。
世界一周を "たったの" 80日間で できるかどうか?
これは、原作本からの引用ですが…
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「八十日もあればいけるさ。 大インド半島鉄道において、ロタール〜アラハバート間の路線が開通している今ならね。 ここにデイリー・テレグラフ紙による計算がある。」 ジョン・サリヴァンは読み上げた。
ロンドンから、モン・スニ峠とブリンジシを経由してスエズまで 鉄道・汽船 七日 スエズからボンペイまで 汽船 十三日 ボンペイからカルカッタまで 鉄道 三日 カルカッタからホンコンまで 汽船 十三日 ホンコンからヨコハマ(ニッポン)まで 汽船 六日 ヨコハマからサンフランシスコまで 汽船 二十二日 サンフランシスコからニューヨークまで 鉄道 七日 ニューヨークからロンドンまで 汽船・鉄道 九日 合計:八十日
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だけど、その計算には あくまで理想のスピードであり、 悪天候や向かい風や、難破や鉄道事故なんかは入ってません。
さて、フォグ氏は 出発して 80日後の 午後8時45分までに 戻ってくることが できるのでしょうか!?
ドキドキ・・
まぁ、テンポ自体は、時代設定だけでなく、 映画が製作された年代なりに(も)、まったりしてるのですが・・ ぼくは、旅が進むに連れて・・ ぐんぐんと引き込まれて行きました!
最初は、鉄道の事故のため いきなり挫折・・・? 替わりに 気球で出発します。 観たことない映画にかかわらず、このシーンは印象的だったですね! ぼくは、世界一周をほとんど気球でやった! と勘違い(妄想か)して 覚えていました。 上空から 美しいヨーロッパの景色が堪能できます。 まさに、まったりという空の旅です。(*^_^*) ※ 美しい映像と音楽です!
●ヨーロッパでは、
まさに観光ムードです。 スペインのタップダンスや闘牛シーン・・ なかなか楽しめます。(*^_^*) 快速艇で、スエズ運河へ向かいます。
●インド
冒険と言った面持ちは インドへ入ってからでしょうか?
スペインの闘牛を体験した従者のパスパルトゥーは、 つい インドの牛に対して 同様 布をひらひらさせてからかいます・・ はい・・ みなさま ご存じの通り、インドで牛は神の使いなのでございます。 インドの民族衣装を着た人々に 追いかけられたり・・ 超大変な目に遭いますよぉ! また、期待していた鉄道だって問題大ありでして・・(^^ゞ 途中・・インド象に乗っての旅など・・ まさに 冒険旅行!!
そして… 香港を経て・・
●日本(ヨコハマ)へ上陸しますね〜〜
いやーー、すげー キッチュなヨコハマ(?)であります(苦笑・・ きっとワザと作ってるんだと思いますが・・・ 町を行き交う人々・・ 刀こそ差してませんが・・・ みなさん、ちょんまげに 女性は髪を結って、、 芸者さんも絢爛な着物を着てヨコハマ?を歩いてらっしゃいます。 市で売ってるモンも、なんだか アヤシイ・・(苦笑 今まで 素で インドや香港は あの時代こんな民族衣装だったんだろうなぁ?? と、勘違いしてたんですが・・ こりゃー 100%コメディーですなーーf(^ー^;;;;;;
その後、アメリカ西海岸に着きます その住民の ケンカっ早さ! ひゅーー(笑) 襲ってくるインディアン・・ あわやで駆けつける騎兵隊・・等々・・ なんちゅーか、世界各国の "トランジスタモデル"とでも言うのでしょうか?(笑)
そう思って観ると、けっこう笑えます。 今風に表現すれば、"ツッこみどころ満載の映画" と言ったところでしょうか?(笑)
そんなこんなで、 様々な冒険を経て・・ 怒濤のラストへ・・
んがーーっ、 どどど・・どうしてもっ 間に合わないっ!!!! (かも?)
賭は どうなるっ!!! 負けるのか??
と、肩を落としかけたのですがーーーっ!
そそそ・・そかっ! そんな どんでん返しがあったのですね!!(*書きませんよぉ_(_^_)_) 気がつかんかったーーーーっ!!!
※ 昔(小学生頃?) たぶん 原作本は読んでてたかもしれないのですが、 すっかり忘却の彼方で忘れてました。 後で はた!と 思い出しました。。。(^^ゞ
アニメーションによる エンドロールも 凝っています。 (エンドロールが終わった後、旅を回想するかのごとく、暗闇の中長々と流れるテーマソング等も) どうやら、フランク・シナトラ 等 一流の知名人が (と、言っても当時の方々ですので、知らない方が多いです) 各シーンのエキストラ等? ちょい役で出ていたようです。 まったく解らなかったです。 ※ これから観られる方は、探してみると良いかも??
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昔 SF小説がダイスキで、 随分読んでたんですが・・ 原作が気になって また 読みたくなりました。 ちなみに検索すると 以下のURLに 八十日間世界一周(普及版)のテキストがありました。 良い時代になったもんですねぇ。(*^_^*)w
http://www.e-freetext.net/80day_j.html
テキストを読むに、映画では印象的だった 気球のシーンは・・・・・ ななな・・・ないですね〜〜。 (大汗・・
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