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[コメント] 東京物語(1953/日)

笠智衆 主演作品です。 お顔は良く知っているのですが、、いつも読み方を忘れてしまい、、、つい 「かさ ちしゅう」とか、 あるいは、御前様(男はつらいよの)などと 呼んでしまうのですが、 正しくは 「りゅう ちしゅう」 ですね。  忘れないようにここに書いておこう・・・_〆(。。)メモメモ…
fufu

CinemaScape で、あまりの高評価にびっくりした!

ここのところ、小津安二郎 生誕 100年目ということで再評価されているとは言え、 黒澤映画などにくらべれば、あまり有名とは言えないかと思います。 この作品を観る人には、それなりに こういう古い日本映画も好きな人でしょうし、 逆に この手の映画が嫌いな人はハナから観ない作品なのかもしれません? …と言うことで、 観た人は おのずと高得点になる要素があるかもしれませんね。(*根拠なし_(_^_)_)

小津安二郎 (1903/12/12生 〜 1963/12/12)  本作品は、小津安二郎 50歳くらいの頃作られた作品でしょうか。

ぼく的には、★ 3点です。

けど、これは お気に入り部門の ★3点・・ 心に残ったという点では ★5点かそれ以上 かなり 心の深い部分に残りました。

さて・・ なぜ映画的に評価低くしたかというと、、、 なんか こう・・ 映画を観ている気にならなかったから。

会話も、普段映画で聞き慣れている台詞じゃーなくって・・  「 … のう。」  「 …じゃ。」 と、日本昔話に出てくる おじいさん、おばあさんの会話のようで・・ また、亡くなった 自分のおじいちゃん、おばあちゃんと、何故かダブる。 自分のおじいちゃんが、そういうしゃべり方をしていたわけでもないし、 顔が似ていたわけでもないのに・・ なぜか 普段は会わない親戚といっしょにいるような感覚だったです。

映画を観ている感覚ではなく、 古い自分の記憶をたどっているよな錯覚に陥る作品でした。 またあと何年・・いや、、何十年かしてこの映画を思い出したら・・ ひょっとしたら、自分のおじいちゃん、おばあちゃんとセットで思い出される映画かもしれません。

そして、評価をあえて下げたのは、 まだ、この作品が本当に言いたかった部分をまだ自分は感じられずにいるのではないか? そう思ったからです。 「孫よりも、子どもの方がかわいい」 という言う台詞を含めて・・ もっと いろんな体験を積んで 自分がもっと年をとって おじいさんになった頃、やっとこの映画の本当の真価が解るのでは??  漠然とした感想なのですが、とても深いテーマが潜んでいるのでは??  と感じる映画でした・・・ (ぼくのカンチガイかもしれませんが・・)

前半〜中盤にかけて、、事件らしい事件はまったく起こりません。 なんのスペクタクルもない。 スローーーーなペースで まったりまったり・・ いや、、こんな言葉はふさわしくないです。 ゆっくり、ゆっくりと 淡々と話は、すすんで行きます。 でも、たしかに ゆっくりとしているんですが、それは不快ではない。 本来、あんな時の流れで過ごしてみたいような気がします。

おじいさん、おばあさんには、気安さと同居して 毅然とした部分があり、 自然と背筋をしゃんとして観ないといけないような厳格な気持ちにもなった。 この時代、よそ行き、普段着 ハレの日 という文化もあったなぁ。

   *** エピソード ***

と、言っても エピソードらしいエピソードはありません・・f(^ー^; 観た時の環境を書いておきますと・・ 週末 自分は腰を据えてビデオで観ていたのですが、、嫁さんは立ったり座ったりバタバタと・・ 横目で観たり観なかったりしておりました。  んで、途中、、少しずつ説明していくんです。(*これが説明したくなるんだぁ〜(笑))  けど、何の事件も起こらないし・・ なんだか 親戚の人の紹介をしているよな気分・・f(^ー^;

タトエバ・・・こんな風

「えーーと、この人が長男さんでー  街のお医者さんをしていて、忙しそうなんだ。 幸一という名前。  んで、眼鏡かけてる方が、次男さん。 となりの女が、次男の嫁なんだけどネ・・  なんつーか、、言葉のひとつひとつにトゲがあるってゆーか・・  長男の嫁がさぁ〜、今日の食事はスキヤキでいいかしら? お刺身でもつけた方がよいかしら?  と相談すんだけど、"肉だけで たくさんよ。" とか〜 言うんだよ。」 ブツブツ・・(^^ゞ

 「あ!カンチガイしてた。  次男の嫁かと思ってたら、実の娘だった。 パーマ屋さんしていて長女 "志げ"という名前だった。  んで、ホントの次男の嫁は、この綺麗な人 高峰三枝子だっけ? 邦子さんというんだけど・・   残念な事に未亡人になってる・・・  ・・・ あ! ごめんごめん・・ 高峰三枝子ぢゃなくって、原節子だったっけか?  でも この嫁が、なかなかよくできてて・・ あれこれあれこれ・・」(^^ゞ

  ※注:わわわ・・w わたくし・・決してこのように、"実際"の親戚の人の悪口など、、    もももも・・申した事ありませんです・・(あせあせあせあせあせ・・

ななな・・なんかーーー この映画、、いろいろ語り口がありそうだったんですがーーー 語っていくと、、要らんことまでしゃべってしまいそうで怖い・・(^^ゞ とりあえず、日常的エピソードは いろいろあったし、事件も後半起こるのですが、 その事件はとてもショックな事ではあったけれど、誰にでも起こるであろう事件であって・・(T^T) 全体的に、、、東京へのお上りという"ハレ"の日ではありますが、 誰にでも起こりそうな とても"日常的"日常でありました。

 "映画"というのは、非日常を体験しに行くものと思っていたのですが、  この日常ぶりが、ぼく的には映画的評価をためらわています。  心の中では 高評価なんですよ。  きっと、時が流れて思い返せば 更に評価が高くなりそうな"物語"でした。

    う〜〜・・まとまらない・・(T^T)

2003/12/09記

とりあえず、未だ観たことない人は 観てみてくださいませ。  ( と、ここに書いてもしょうがないかもしれませんが・・_(_^_)_ ) 生誕100年目であり命日である、12月12日にNHK-BS2で放送予定。 他の作品も一挙公開。

http://www.nhk.or.jp/ozu/

> 12月12日(金) > 午後8:00 > 〜午後10:17 > > 『東京物語』(1953 松竹) > 世界映画史に輝く最高傑作 > モノクロ 137分

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)シーチキン[*] ぽんしゅう[*]

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