主人公が仕事にのめりこむきっかけとなったアリスン・バックなる人物との親交が全然描かれていないので、登山への執念が説得力をもたない。あるいは大学教授で諜報員のくせに無防備に女と寝過ぎ。などなどつっこみどろころありあり。

しかし、ジョージ・ケネディとの友情、バカでっかい山、ロッククライミングの緊張感とそれを遠くから見ているジョージ・ケネディ、といった諸々のバランスが手に汗握る娯楽作品に仕立て上げている。

ジョージ・ケネディとの友情といえば、でっかいトーテム・ポールに登り詰めてビールで乾杯の空撮シーンはとてもよかったですなあ。