鷂さんのコメント: 点数順
陽炎座(1981/日) | まさしく、目眩めく映画。 [review] | [投票(1)] | |
8 1/2(1963/伊) | 人生に退屈してしまってから、初めて人生がみえてくる。映画の闇の中、胚胎された死の上で束の間集う人間達。原点は人生の始まりの記憶。 | [投票(1)] | |
天使のたまご(1985/日) | まるきり、私のセカイ。時計の針は本当に動き出すのだろうか。 [review] | [投票(1)] | |
決闘高田の馬場(1937/日) | 阪妻、伝説の韋駄天走り。日本人であることに感謝! | [投票(1)] | |
11人のカウボーイ(1971/米) | 11人のカウボーイ達は、言わば「男」ジョン・ウェインの“息子”達で、だとするならば、ブルース・ダーン演じる卑小な悪党は“息子になり損ねた息子”、即ち「男になり損ねた男」なのだと見える。素晴らしくアメリカ的に正統的な「教育」の映画で、“父親”の献身と犠牲の映画でもある。平原を駆け抜ける牛馬達の映画であると共に、牛馬達の駆け抜ける平原の映画でもあり。 | [投票] | |
その街のこども 劇場版(2010/日) | 「その街のこども」達が、「その街のあかり」を見つけて歩く一夜。こう言ってよければ、なんだか良質のクリスマス映画みたいな映画。 [review] | [投票] | |
コンタクト(1997/米) | 宇宙の果ては、私の果て。 [review] | [投票(22)] | |
ゆきゆきて、神軍(1987/日) | キャメラのまえで得意になって正義の(神の?)使徒を演じる男。その裂け目。 [review] | [投票(19)] | |
マイライフ・アズ・ア・ドッグ(1985/スウェーデン) | 北欧独特のながく柔らかい光線。 [review] | [投票(11)] | |
シュリ(1999/韓国) | 「映画はテロ」。筆舌に尽くし難い迫力。 [review] | [投票(11)] | |
道(1954/伊) | 人生を捻じ曲げる、取り返しのつかない一瞬。「やっちまった」と絶句。けれど、それでも彼の人生は続く(残酷なことに)。 | [投票(10)] | |
運び屋(2018/米) | 所謂社会的マイノリティな人達との接触にて禁句的文言であけすけにコミュニケーションするアリー老人を憎めないとすれば、それは自作自演作家イーストウッドの映画的な「徳」故なのだろうし、そんな決して一般化、社会化されない“私性”で人物とその虚構をでっちあげる根性は、それが映画への信に基づくかぎり感動的ですらある。劇中唯一のキャメラ目線は図って観客の目線との無二の切返を演ずる。凄い、と言う瞬間。 | [投票(8)] | |
都会のアリス(1974/独) | 少女は大人になる。青年は? ふたりのいくあてのない旅路は続く(のか)。 [review] | [投票(8)] | |
夜と霧(1955/仏) | 映像は何も記憶していない。 [review] | [投票(8)] | |
沈黙 -サイレンス-(2016/米) | 映画の沈黙が劇場の無音に聴こえてはならない。「沈黙」が″聴こえた″かと言えば、確かに″聴こえた″。「沈黙」とはそれじしんが神の声音だということ。鈴虫と茅蜩の音が交響する地獄めぐり。悪魔的な浅野忠信、イッセー尾形。「ただの形だよ、形…」という言葉の逆説的な含蓄を、掌中のその「形」にあられもなく託してこその「映画」。世界の表裏の反転。 | [投票(7)] | |
CURE/キュア(1997/日) | × [review] | [投票(7)] | |
御法度(1999/日) | 切り結ぶエロス。生木の裂ける音がする映画。 [review] | [投票(7)] | |
ブラッドシンプル(1985/米) | 銀の拳銃。羽虫。腐っていく魚。ライター。焼却炉。世の終わりを説くラジオ放送。スコップ。黒い鳥の群れ、その影。打ち続く道。染み出す血痕。ショットガン。追いつめられた女の汗。水滴。 | [投票(7)] | |
青春の蹉跌(1974/日) | "What to do next?"と言われてもね。ショーケンも、カオリさんも、ふみさんも、レオ氏もみんな若い。それがまたなんとも言えない。 [review] | [投票(7)] | |
突然炎のごとく(1962/仏) | カトリーヌってば・・・ [review] | [投票(6)] |