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シェイプ・オブ・ウォーター(2017/米) | 何と何がどうなっても構わないのだが、半魚人の彼と唖者の彼女が「愛し合う」ことになる決定的な場面・挿話に欠けている。怪物と人間が男と女の関係になるのに、想定されるイメージを画面の中の実存が内から突き貫き物語を転回させるような瞬間がなければ、人物の相克に真実は見出せない。その意味で迫害者のキャラクタリゼーションのほうが豊か。〔3.5〕 | [投票(5)] | |
未知との遭遇(1977/米) | リチャード・ドレイファスのキャラやその家庭のヒステリックな描写には共感抱き難く居心地悪い。本来秀逸なアイデアとも思われる「山」の啓示はまさに山という形の凡庸がどうしようもない。だがそれでも(それだから?)未知の存在の不気味さは未だに残響している。光が怖い、と描写するのは、未だにこの映画と『ポルターガイスト』くらいしかないのではないか。 | [投票(5)] | |
(500)日のサマー(2009/米) | その映画のラストシーンと彼女の涙。 [review] | [投票(5)] | |
宇宙戦争(2005/米) | 個人に於いて、ましてや戦争に於いて、全体としての「世界」は「物語」として見通しの効く物事などではなく、只管「状況」に於いて体験されるものでしかないという確信。あるいは開き直り。その潔い開き直りが、この映画の可能性を開いた。面白かった。 [review] | [投票(5)] | |
E.T.(1982/米) | 手と手で通じ合う〜♪のは、友情?愛情? 何はともあれ"I love you"。郊外住宅地を縦横無尽に走り回る自転車。 [review] | [投票(5)] | |
ビヨンド・ザ・マット(1999/米) | 愛とは労働であり、彼らにとっての労働とは、すなわちマット上で血みどろになるまで殴り合うことなのだ。愛溢れるドキュメンタリー映画。『フリークス』達の『道』。これが人生だ!! 分かってんのか!! [review] | [投票(5)] | |
初恋のきた道(2000/中国) | 目と目で通じ合う〜♪っていうか、通じ合いすぎ。☆1つの人の気持ちも分からなくはない。 | [投票(5)] | |
太陽を盗んだ男(1979/日) | 不死身の文太、鬼の形相。映画館は爆笑の渦。 [review] | [投票(5)] | |
鏡(1975/露) | 鏡、良心。私だけの追憶。 [review] | [投票(5)] | |
萌の朱雀(1997/日) | 婆の顔。 [review] | [投票(5)] | |
赤い砂漠(1964/仏=伊) | 目に映るもの全てがわたしを虫食み分裂させる。嗚呼、それにしたってモニカ・ビッティ。(ひたすら見よ。) [review] | [投票(5)] | |
ハムナプトラ・失われた砂漠の都(1999/米) | 「古代のびっくり箱」。つまり、ひとこと、"The Mummy"。 [review] | [投票(5)] | |
ロゼッタ(1999/仏=ベルギー) | ロゼッタには居場所が無い。あの眼差し。〔3.5〕 [review] | [投票(5)] | |
吸血鬼ノスフェラトゥ(1922/独) | 歪んだカタチが孕む、得体の知れない恐ろしさ。この世のどこにも存在しない、けれど銀幕の上に確固として存在し蠢き回る何モノかの影。 | [投票(5)] | |
雨月物語(1953/日) | 極東の神秘の国、ジャポン。それは妖怪の棲む国だったのだ。 [review] | [投票(5)] | |
ニンゲン合格(1998/日) | 来し方、行く末。ぽっかり空いた現在。 [review] | [投票(5)] | |
ガメラ 大怪獣空中決戦(1995/日) | よい歳こいて、ガメラの出現に目頭が熱くなった。 | [投票(5)] | |
七人の侍(1954/日) | 天正十五年。 血と骨と肉、弓と刀と火縄銃、百姓、野武士、七人の侍。 [review] | [投票(5)] | |
シンドラーのリスト(1993/米) | 歴史を語ることは難しい。歴史を語るという行為自体が、当の歴史をつくっていくことになるからだ。その自覚は? | [投票(5)] | |
イニシェリン島の精霊(2022/英) | 十字架の置かれた、あるいは十字の格子のはまった小さな窓が、内と外を隔てる。 [review] | [投票(4)] |