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[コメント] ワンダーウーマン(2017/米)

男性化した女性、あるいは女性化した男性としての「女戦士」。
きめこめ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







思うに、こういう「女戦士」的なヒロイン像を描くとき、自己内の分裂や、類型的な分身をそのキャラクター像に相対させない限り、それは男性化(心)したい女性(体)、あるいは女性化(体)したい男性(心)の奇形的なマチズモ的(完全化)妄想の化身でしかありえないのじゃないか。

その意味では、このヒロインが真に相対すべき敵キャラクターは、如何にも形骸ばかりに半端なキャラクターでしかない「兄」様なんかじゃなく、みずからの女性性に深刻な瑕疵を帯びていた(かに見える)あの「魔女」だったんじゃないか。

この「女戦士」ものに比すれば、たとえばヒロインがいきなり冒頭から無頼の男どもに強姦されるところから始まる『レッドソニア』なんぞのほうが、余程ホントのオトナの「女戦士」ものだったようにも思える。

「女戦士」的なヒロイン像に於ける自己内の分裂や、類型的な分身と言うとき、思い浮かぶのはやはり「ナウシカ」や「クシャナ」の様なキャラクター達(その相関図)だが、そこでも「処女性」が担保されるかぎり、やはりマチズモ的妄想の色は差しこんではいる。

画面が暗い夜のシーンが多いが、いいものには見えず。端的に人物が見にくく、画面が判り辛い。それとガル・ギャドットは、美貌はともかくその肉声がいまいち玲瓏足らないのが惜しい。

(評価:★2)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)月魚[*] けにろん[*] 赤い戦車

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