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[コメント] ハロウィン(1978/米)

夜の住宅地やベビーシッターの女学生、しかもお向かいに友達もいる。このワクワクする設定を完璧に表現しています。
ドド

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







これは道の両側に住宅が並んでいるのが重要。そして必要以上に暗いこと。

一種の密室のようなものであり、道を横断して“助け”を求めることがすぐ“死”へとすり替わる可能性がある。

だから“本来は安心できるはずの家”が“最後の逃げ場(追い込まれた密室の中の密室)”に変わってしまうという“安心”と“恐怖”の隣り合わせが効果的に働いている。

また“友達と子供がいる”というのも好きなポイント。1人では駄目で、友達という頼れる存在がいるからこそ失ったときの絶望感のでかさ。

その子供が2人なのも一瞬心強くホッとさせてくれるのがいい。

そしてスクリーンの中で成立した図式(安心⇔恐怖 =本当の恐怖)が観客側の“安心”と最後に結びつく。

観客には映画を観た後、家族のいる安全な家があるのだ。その差が余韻になると同時に映画を楽しめる理由になっている。でもちょっぴり映画を思い出して「家も危ないかも…」とか思ってブルッとなる。

完璧だ。

…どこかでつづく、かもしれない。

(評価:★5)

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