[コメント] 青いパパイヤの香り(1993/仏=ベトナム)
接写とフェティシズム。
私の場合、ストーリーがショボい事は別にマイナスではない。
ただ、ワンショットでの展開、画面の構図、カメラワーク、ピント送り、照明…、すべてが完璧。でも、その技術的な完璧さがマニエリスティックでいやらしい。どんなに主人公が自然の美しさに微笑もうと、人工的な味気なさが漂う。
接写を使った映像は、「十年後」の方が断然良い。そういった点で、私は、批判の的になってる二部構成に対しては、特に問題は感じない。
まあ、結局、ヴェトナムは映画的って事なんですけどね(日本家屋であのカメラワークは至難、民族衣装にしてもアオザイのがシンプルで美しい)。
2001/7/13
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