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[コメント] リトル・ダンサー(2000/英)

ジェイミー・ベル演じる少年が踊りに込める怒りや情熱が胸を打つ。 早く大人になることを求められる社会において、周囲の大人が男の子の夢を 叶えてやるのを支援し続けるのは現実には難しいかもしれない。だからこそ 最後のシーンは大きなカタルシスなのだろう。ラストの父親の涙がそれを物語る。
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**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







少年らしい力強い踊りに魅せられ、また何か心打たれるものを感じて 何度も映画館に足を運んだ。心打たれるものが何なのか、映画を見るたびに 反すうしてみると、月並みだが、この映画には家族愛や友情や夢が溢れているからだと いつも思える。また、最後にはビリーがとてつもない成功をおさめるという設定になって いるが、その成長した姿を実際にイギリスのバレエ界での成功者アダム・クーパーが演じるという スケールの大きさも清々しかった。 (2001年2月24日、3月25日、4月1日、4月15日、5月26日、5月30日、6月1日、6月6日、6月13日、6月22日、8月1日 劇場で11回見ました)

========== 久しぶりに見てきて感じたことは、時間の流れの処理が面白いということだった。 先生とトニーが言い争いになり、ビリーが堪らず外トイレのドアを蹴やぶって 通りに踊り出るシーンは現実に通りに飛び出していったという事を表しているシーンなのだろうか、それとも演劇的なビリーの心象表現なのか。 いずれとも受け取れるが、このやり場のなさをぶつけるような激しい少年のダンスシーンはとにかく圧巻。

道の行き止まりについた時雪がちらつき始め、マイケルがやってくると雪が積もり、クリスマスのシーン。そして父親が スト破りしようとしたシーンでは雪はまったくなかったり、オーディションの日は芝生に枯れ葉が舞うシーンであったりと、 時間の経過がスピーディに非常にあっさり描かれている。だがこうしたことがリアリティを欠いたり映画全体の出来の足を引っ張っるようなことはなく、かえって 映画の展開を速め、めりはりのある作品としている。(5月26日付記)

(評価:★5)

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