コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] キス・オブ・ザ・ドラゴン(2001/米=仏)

ジェット・リーがとにかく強い強い。ストイックで真面目なヒーローの「武器」がまた楽しい(2001年8月25日)
grey

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ベッソン印がちりばめられた作品。そこかしこに『レオン』『ニキータ』『TAXi』シリーズなどを思い起こさせるシーンやシチュエーションが現れる。

ストーリーはさておいて、ジェット・リー(リー・リンチェイ!!!)の繰り出すアクションや「鍼」や「アイロン」「箸」アクションを大いに楽しむ映画。とにかく強い強い。そしてストイックで真面目なヒーローがチェッキー・カリョ率いる悪と対決の図が楽しい。特にカーチェイスやアクションはハリウッド映画と異なり、CGに全てを託することをよしとせず、生身の人間が演じているのが素晴らしい。

警察に忍び込むと、そこは警察の柔道場。お約束の「水の心 月の心」や「術の道」と言った習字が壁に貼られている。ここにエミリアンやペトラやジベールがいたらよかったのに(笑)

最後のボスキャラを倒す直前の、オフィスでのtwins(双児と言うには体格の違い過ぎる2人)とのカンフーでの対決が迫力があり面白い。ブルースリーの「手招き」ポーズの応酬もあります。

ところで、タイトルにある「ドラゴン」は、ブルース・リーがかつて演じたイコンとも言うべきドラゴンにジェット・リー自身をなぞらえているのかと思ってみていたのだが、一方、一向に生真面目なジェット・リーはキスする気配がない。そして、やっとラストにこのタイトルの意味が分る仕掛け。

悪役を演じたチェッキー・カリョは『レオン』のゲイリー・オールドマンを彷佛とさせる徹底した悪役を楽しそうに演じていた。この人はこんな悪役も演じるのだと感心する。でも、亀にひどいことしないかと冷や冷やしました。

肩凝りのひどい私はジェット・リーに鍼を打ってもらうか、チョウ・ユンファ扮するリー・ムーバイにツクツクツクツク…とやってもらいたい。

★★★ですが、大いに楽しみました(2001年8月25日)

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (4 人)わっこ[*] ゼロゼロUFO[*] 1/2(Nibunnnoiti[*] かるめら[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。