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Linusさんのコメント: 点数順

★4プリシラ(1994/豪)砂漠の中を銀ラメ衣装の金魚のようなドラッグ・クイーンが、バスをお立ち台にしてひらひらと泳ぐ。おちょぼ口を開けたダッチ・ワイフ凧が、空高く舞い上がり、気ままに悠々と浮かんでる。自分の生活を振り返っても、〈変人〉とつきあってれば、割と世間とズレないで生きていけます。(教訓1→2に続く。嘘だけど…)[投票]
★4花の影(1996/香港)姉のつける口紅は、まるで薔薇の花そっくりの色で、その影に怯えながら、 女たちのむせるような白粉の匂いに誘われる忠良。陶磁器のごとく固い意志を持ち、秘めた嫉妬と真っ赤な血が逆流するかのような熱情に悶え苦しむ如意。端午は言う。 [review][投票]
★4ピアノ・レッスン(1993/豪=ニュージーランド=仏)ピアノが一つ、波打ち際に、落ちてゐた。それを拾って、役立てようと、 私は思ったわけでもないが、曇り空に向ってそれは抛れず、浪に向って それは抛れず、私はそれを、じっと眺めた。潮騒の煩い日に、拾ったピアノは、指先に沁み、心に沁みた。絶対的孤独を前にして、どうしてそれが、捨てられようか?(これ、中原中也へのオマージュね)[投票]
★4仁義なき戦い 広島死闘編(1973/日)生前、笠原和夫氏は、(確か)武映画を非難した。前者は〈生〉に、後者は〈死〉に執着し、ベクトルは違えど、どちらも描いているのは、男たちの人生における“足掻き”(たけし的に言えばニッチモサッチモいかない)のように見える。笠原氏の同族嫌悪にしか思えないのは、私だけだろうか?[投票]
★4家庭(1970/仏=伊)な、な、なんて小技のきいた映画なの!草間彌生のようなパンダメイクのキョウコさんが、日本語ではイケイケ姉ちゃんぽくなるとこや、鬼(頭に刺さった棒が角に見える)に扮する妻、バルテュスの絵の登場(バルテュスの奥様は日本人)、そして「勝手にしやがれ」。こういう笑い、好き。[投票]
★4洲崎パラダイス 赤信号(1956/日)男は、コケティッシュな女に騙される。女は、情けない優男に騙される。素直が取り柄の可愛い子に惚れることができたらば…。母性なんて甘っちょろい気持ちを断ち切れれば…。橋の上で川面を見ながら、タメ息一つ。男と女の純情を乗せ、今日もバスは走ってゆく。[投票]
★4ロスト・ハイウェイ(1997/米)生きていることに意味はあるのか、果たしてないのか。今住んでる世界は 現実なのか、それとも夢なのか。音楽にこそ真実が隠されているのか、あるいは虚構の羅列か。…まだ映画が撮れる。だから大丈夫。[投票]
★4餌食(1979/日)脚本;荒井晴彦、高田純、小水一男、高橋伴明、斉藤博(新宿マッド ’98 パンフレット参照)若松孝二監督の乾いた画面、5人の共作脚本、内田裕也の存在感、全員の個性が見事に昇華された映画。ハードボイルド好きな方にお薦め。[投票]
★4バスを待ちながら(2000/独=仏=スペイン=キューバ=メキシコ)いつまでも恋心を忘れないキューバの男と女たち。生きる源泉ここにあり! って感じ。しかし、あのねっとり絡みつくようなエミリオの視線は『マグノリア』のオチに匹敵するほど、許せる・許せないの二極に別れそう。[投票]
★4空の穴(2001/日)空の穴の意味は、あの一枚の映像に切りとられていた。寺島進の立ちすくむ あのワン・カットにしばし呆然とした。(できれば映画館で見て頂きたい。ヤラレタって思うはず)[投票]
★4LOVE/JUICE(2000/日)あれ? 評価低いなぁ…。風監督は『ひなぎく』を意識したらしいけど、 魚喃キリコのblueって漫画か、小島麻由美のあの娘の彼って歌を好きな 女の子だったらこの映画オススメしますよん。[投票]
★4青春の殺人者(1976/日)歪んだエディプス・コンプレックス。市川悦子の「アレやろう〜」という 台詞が怖すぎて笑ってしまった。(ごめんなさい…)[投票]
★3ピンポン(2002/日)壊された5人の均衡 〜I can fly. You can fly.〜 [review][投票(25)]
★3マイ・フェア・レディ(1964/米)あなたはヘプバーン派? モンロー派? [review][投票(12)]
★3ピアニスト(2001/仏=オーストリア)sexは自己愛にあらず [review][投票(11)]
★3EUREKA(2000/日)少年と少女は何に期待し、何に絶望してるんだろう…。+Helpless観賞、小説・ユリイカを読んでの、追記レビューを書きました。 [review][投票(8)]
★3自殺サークル(2002/日)B級ホラー? キッチュで軽い80年代を、どこかで嫌悪しているので、 80年代チックなこの映画に、まるきりついてけなかった。深いんなら深く、軽いんなら軽くして欲しい。中途半端はただ疲れるだけ。 [review][投票(7)]
★3サード(1978/日)確かに高校生の時は、友達とのお喋りが楽しくて笑い転げ、それが永遠に続くと信じていた。けど、自分の速さで独りで走らないといけないと感じたのは、いつからだろう? それに気づいた人と気づかない人を描いた映画。…でも私は未だにグルグル回ってるだけ。[投票(7)]
★3フォレスト・ガンプ 一期一会(1994/米)“無駄な抵抗はやめろ”なガンプがうまい具合に事が運んで、反抗ばかり している彼女が地に堕ちるなんて・・・ズルイ! 意図的に作られているとしたら、アンチ精神を持った全ての民が救われない。[投票(6)]
★3アメリカン・グラフィティ(1973/米)都会に生まれた人間は、当然の様に発展を享受している。しかしその発展が優秀な地方出身者あってのこと、という事実に、気づいていない人間も多い。私が気づいたのも大学生になって、地方組の友達ができてから。きっと、 [review][投票(6)]