キューブリックは、死ぬまでに色んな題材の映画を撮ったといわれるけど、 パラノイア的に狂気を撮り続けたんじゃないかと思う。 これって社会的には抹殺される題材で、どちらかというと カルト的に扱われてしまうのに、キューブリックのスゴイとこは、 映像美もさることながら、この狂気を扱いながらも、商業映画として 黒字にもっていく。監督として興行的に成功しなくちゃ、やっぱダメでしょう。遺作だって、そんなに良い映画とは思わないけど、遺作だけあって、 きちんと元手を回収しただろうし…。チェスや株で生計をたててた監督 らしい、負けない生き方が、映画に現れてるとこがニクイです。