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[コメント] マイ・リトル・ガーデン(1997/英=独=デンマーク)

本音で言えば、「これは、観るべき映画であって、語るべき映画ではない」 って、私の心の中のいいヒトが言ってました。
ネーサン

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ですから、以下の言葉は、ぼろぼろ泣きながら感動し感心し、大笑いした私のうちの、「感心」と「大笑い」が語ったのであって、 統合された「私」としては、「ノーコメント」としか言えません。

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原題は、「The Island on bird street」 彼が身を隠すのは、食器棚の下。 半分崩れかかった建物の最上階にあります。 そこに通じる通路はありませんが、サバイバー・アレックスは、 伯父譲りの「もやい結び」ではしごを作り、生活の拠点を築きます。 彼だけの"島"の完成です。 それまでに住んでいた人々が一人もいなくなったように見える廃墟の街での"漂流生活"。

フライデーの代わりにハツカネズミのスノー。 「探せ、捜せ、スノー」 スノーは鼻を利かせて、食べ物の隠し場所を探り当ててくれる、心強い見方です。 「エモノを捜す」アレックスの行為は、生き延びるため。 シェパードを連れたナチスが、 巧妙に隠れ生き延びるユダヤ人を狩り立てるその先には、死が用意されているはずです。 相反する意味を持つ同じ行為「捜す」を鮮やかにさりげなく反復するこの映画は、 悲しい出来事や、残酷な状況を描きながらも、 不思議なことに、暗さは少なめです。 アレックスは常に「生」を志向しているからでしょうか。 双眼鏡を携え、父譲りのピストルを持ち、 豪華挿絵入り「ロビンソン・クルーソー」を愛読する彼の視点 (住居の位置からして俯瞰視点)でみるからでしょうか。

「かくれんぼ」から始まるこの映画は、延々と「かくれんぼ」するこどもや、オトナの話でもあります。 さっきまで人が住んでいた気配の残る廃墟で、 少年は確実に大人になっていきます。

知恵と勇気と友情とスリル、そうしてほのかな恋も加わり、 冒頭からラストのスタッフロールまで、一瞬も目が離せない映画です。

なお、彼は、廃墟化したとはいえ、都市を生きるサバイバーです。 壁の向こう側では、ドイツ人やポーランド人の日常が営まれているわけですから、 身だしなみは欠かせません。 そういうわけで、アレックスのサバイバル・ルックは、絶妙におしゃれです。

1.ズボンのすそは、紐で縛る。

2.マフラーはベルトに挟む。

3.冬は長い目のロングコートで。

4.帽子も同系色でまとめて、統一感を。

基本はネイビーとブラウン、差し色に臙脂ですね。

命がけのシャワーを浴びたり。 あの子とデートする日のアレックスは、かなりのオトコマエです。 (この日の服は、ふだんとちょっと違ってて、おしゃれに気合が入ってるのが泣かせます。)

今日の名言: 「酒はみんなで飲むもの」

「ヒョウは木に登れない」

「サメのたくさんいる海を泳いできたのさ」

(評価:★5)

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