[コメント] Mr.インクレディブル(2004/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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「なんだ、コレってアメリカのクレしんかー!」思わず見終わった後、叫んだ一言。 母ちゃんが本当にたくましい。しかもセクシー。 あのニョロニョロとした女体で愛する男に絡みつく様は思わず生唾ゴックンのエロティシズム。 まるで、絵本の「バーバパパ」のように子供を守るため、爆発の瞬間、自分の身体で子供をくるむ様子に思わず涙。
「黒木瞳タン!(吹き替えで見たので)『仄暗い水の底から』の汚名をそそげたね!」<こんな感想は多分、日本でひとりぼっち。 そうだよ、母ちゃんはすべからく、こうでなくっちゃ! 子供のためなら猛獣にでも怪物にでも変身します。かなりリアルで爽快なしかも、感動的なシーンでした。
アクションの素晴らしい事。そのスピード。 こまやかな動きに宿るその暖かさ(まるで手作りのパペットアニメーションのようだ!) 何度も観賞中、「これってコマ撮りの映画だっけ?・・・・イヤイヤ違うー」と脳内で一人乗りツッコミをしてしまった。 瞳の動きが特にイイ! まるで生きて演技しているように見える。
しかも細部のデザインの素晴らしい事! ヒーロー一家の自宅のデザインはル・コルビジェ(設計図だけあって、実作はされず、何故かその後、日本でアントニン・レーモンドが軽井沢にそのまんまのモノを作ってしまい、盗作騒ぎとしてスッタモンダの後、「素晴らしい翻案」という事で解決の決着をみたいわくつき物件と全く同じ外観デザイン) デザイナー宅の素晴らしいキャンティレバーの階段(まるで天国に続くようだ!)
悪党の秘密基地はやっぱり火山のマグマの中にあるし(007の神代から、「秘密基地と火山」は切っても切れない仲なのさ!)
音楽もゴージャスで素晴らしい。エレキなサウンド(死語)の往年のスパイ映画っぽいもの、都会的なジャズっぽいものナンデモござれ。
映像と演技、音楽とデザインの素晴らしい満漢全席。 本当に贅沢な一時を愉しんだ。 (ソレにしても映画中のデザイナー、エドナはどこからどう見ても川久保玲にしか見えないのだが・・・・)
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