[コメント] この子の七つのお祝いに(1982/日)
チョット「イイ感じ」な火サス?コレが遺作ではチト、寂しい・・・
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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しかし、唯一、増村作品として「愛の究極の完全体」を成している部分がある。ソレは母田(杉浦直樹)の「緩やかな自殺」
形としてはマヤ(岩下志麻)がとどめを刺すことになっているのだが、コレは「身近に病気による死を感じている男」が愛する女のために、自分のソレまでの人生の中心であった仕事もナニもかも投げ捨てて、我が身を捧げるシーンである。
増村型恋愛(←勝手な造語)に於いて、男が我が身を女のために生け贄として捧げるのは「愛の成就の形の一つ」であったはずだ。
繰り返し増村作品に於いて語られる、「女」というモノの「生物学上メス」としての哀れさ、悲しみはココでも繰り返し語られている。
確かに、その辺りを中心に見て行けば、「増村作品の総決算」的部分もあるが、「映画としてどうか?」と増村作品未経験者に訊ねられれば、「他のを観てから最後にコレを観てくだちゃい」としか答えようがナカッタりする・・・
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