なんとまぁ、この映画、「ハリウッド・カンフー映画」だったんですね！ 画面でこんなにもヘナチョコカンフー（しかも、老人VS中年女）が大写しにされるなんて、ハリウッドメジャー映画史上初だったのでは？

しかも笑いのネタが、特に老人ネタが激しくて、今見ても変にオカシイ。 脚本もすごく気が利いているし（言葉遊びや気をつけていなければ聞き落とし＆見落としそうになるギャグがアチコチに仕掛けられている）、今ならファレリー兄弟風味の「差別身障者ネタ」もテンコモリ。

「かなり時代的に先走った映画だったんだなあ」と肝心なシーンは良く覚えていたのでさして笑う事も無しにひたすら感心しながら鑑賞した。

に、しても。 この映画がきっかけで「大好き！」になったダドリー・ムーアが思いの外出演シーンが少なくてビックリ。 私の中ではキレイサッパリ記憶から抹消させられていた（如何にもアメリカンな二枚目）顎割れ男が「準主役」だったので驚愕した（＜しかもキャストを見たら、コレってチェビー・チェイスだしぃっ！！）

ダドリー・ムーアのクネクネストリップやらズボンずり下げハート柄パンツ見せやら、名シーンが盛りだくさん。 ゴールディのカワイイおっぱいとダドリーの色気。カンフーとカーチェイスがあるんだから、駄作にはなりようがナイ映画であった。