コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] アイアン・ジャイアント(1999/米)

途中までは「★4かな?ひょっとしたら★5かも??」と迷いながら見たが、映画終了10分前に気が狂ったように思わず大爆笑し、その次の瞬間には「★3かな?★2かな?」になっていたという、珍しい作品。
ボイス母

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







これほど振り幅の激しい映画は珍しいですよ。 時代設定の変化もオッケー(核爆弾は机の下に潜ればオッケーというのは事実、当時言われていた事)<原作は第二次世界大戦中だったはず アニメの造形も、ホンモノの俳優を連想させる魅力的なキャラクター造形で、「ちょっとビートニク」な彫刻家兼スクラップ業者のお兄さんとか、素敵だ。 荒れる海の丁寧な描写も往年のディズニー映画を彷彿とさせるまじめな作りで、じつに感心した。

なのに、ああ、それなのに。 あんな場所で爆発させたらマズイでしょ!(思わず爆笑) あれじゃ、地域住民の皆さん、髪の毛抜けまくりですよ。 しかもあのジャイアントの「自動修復機能」の恐ろしい事!これじゃホラー映画ですってば。 思わず、「ペット・セメタリーかよ!!」とツッコミました。ええ(「ペット・セメタリー」=スティーブン・キングの小説。自分の愛するペットが死んだら、その場所に埋めれば甦ってくるという伝説の場所「ペット・セメタリー」そこに事故死した愛する幼い息子を埋めたらどうなるか??というお話)

ちょっと脚本もこなれてないし、ジャイアントが「ちょっと賢い犬程度」な扱いも「?」であったが、監督はこの後、「Mr.インクレディブル」という大傑作を産む訳で。 まあ、その「前哨戦」という事で、オマケで★は3とする。

それにしてもこの人って本当に「ミッド・センチュリー」なスタイルがお好きなのねえ。 コレに比べれば、ホント、ピクサーに移って大正解と言うことか。 泥臭いプレスリー様式の50’sが、洗練されたイームズ様式に進化したって感じ?

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (1 人)アルシュ[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。