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[コメント] ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔(2002/米=ニュージーランド)

クレしん アッパレ!戦国大合戦』実写で撮るなら、監督はピージャクでお願い。ついでに「源平合戦」の完全映画化もお願い。思わず、勇者サムの一言に泣く。そして、スメアゴルに演技賞を!!
ボイス母

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







思わず、映画の登場人物がコッチに向かって語りかけてきたので、モノスゴクびっくりした! イキナリ、映画の世界がこの観客席と地続きとなった一瞬であった。

このラスト近くのサムのセリフはまさに、「今という時代性」を十分に担っていると思った。

「今」という時代に必要なセンス(ウマイ言い方が見つからないので、この言葉で許して貰いたい)

ヒトはヒトとして生きるために何をなすべきか? 一人の小さな、力も無きに等しいヒトが、歴史というモノに対して、無力である、何もあらがえないと思う事も多いだろうが、「ソレは違う」と庭師サムは力強く言う。

小さな非力なモノでも歴史が動かせる。生きるために、自分を投げ出すに足る理由が、人生にはある。と、言う(客席に向かって堂々と。正面切って)

一歩間違えば、ソレは、戦争や国家といったモノに利用されやすい考え方かも知れないが、この部分は原作の一番大切なタマシイであり、(原作者である)トールキンのストレートなメッセージである!と受け取ることが出来た。

こんな分かり易く、ヒトがヒトとして生きる理由をスクリーンの上から諭された(?)のは初めての経験だったので、思わず熱い涙が流れた。

勿論、画面も素晴らしい。 バルログとつかみ合ったまま地の底の湖へ落ちてゆくガンダルフの遠目のショット。 「ああ!原作を読んで、目にしたい!と願った眺めはコレだったんだよ!!」と涙を流す。

それとスメアゴルの演技が素晴らしい。 『ミザリー』のキャシー・ベイツ並みの演技力。キャシー・ベイツに賞を上げたのなら、スメアゴルにも上げなきゃ「不平等」ってもんだ!

地上最強の種族はエント族って事で。皆の衆、ヨロシイか??

(評価:★4)

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