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[コメント] たそがれ清兵衛(2002/日)

ことごとく岸恵子がウゼエ映画。なんだこの皇室特集番組みたいな無表情なナレーションは!?
ボイス母

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







映画だったらば、映像で表現なさる方がよろしいでガンス<ありゃ。

岸恵子のウザイナレーションが入る度に「なんじゃコラ、ラジオドラマならまだしも、文学でも今更この手法はガルルルゥ」と殺意すら湧いてくる。 悟りきったような平坦なナレーションがヒトゴトめいてて、見る側の映画(の登場人物)への感情移入を阻止する。 「なんじゃこの、ナレーションの、神の視点は!?」 思わず画面に一喝。

しかもラストには本人まで出てきやがった。不愉快だから出てクンナ! あっと言う間に岸恵子が画面に出た途端、この「娘」たる語り手が(そもそも娘は見てない場面もあるのに、なんで語り手なんだあ?)映画が語るべき、その後の明治時代の女、ではなくて、「パリ帰りの勘違い女優」岸恵子が降臨してしまうのでイケマセン。

「使えねえなあ、岸恵子!彼女一人のセイで、映画が台無しじゃん!!」

でも、この彼女の登場だけで、素直に喜んじゃう人も多いんだから仕方ないか。 なんともはや、お寒い邦画映画界の事情を垣間見せてくれる映画だった。 「良い映画になる要素」は沢山持っていただけに。

討たねばナラナイ相手が馬周り役の人で良かったね。トモエ兄だったら煩悶しまくりだったのに。 これぞ天の配剤。主人公には幸運がめぐってくる仕掛けになっている。

骨をコリコリ食べるシーンが一番胸に響いた。

(評価:★3)

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