[コメント] 10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス(2002/英=独)
エリセが別格。エリセは5点。
カウリスマキは全然良くない。こういう風にやればみんなスキなんだろ、といった感じでやっている感じが在る。もっと芯から撮って欲しい。やっぱりマッティ・ペロンパーがいなきゃだめなのか?マルック・ペルトラはよかったけど、カウリスマキはどこかにペロンパーを使いたかったんだろうなぁ。
エリセは今こんなことを考えていて、こんな風に撮るのか、と10年の時の流れも踏まえて感動さえしたが、作品だけで考えても異常にいい。モンタージュが凄まじいし、秒針の音だと思ったら何かを叩いている音だったなんてのは感動的。指を縛る子ども、ブランコに揺られる足、昼寝のおじさんとトランプを楽しむおじいさん、なんともすばらしい。
ヘルツォークは笑ってしまうくらい真摯で、どんな企画でも彼の手にかかればヘルツォーク。彼は凄い、凄いよ。
ジャームッシュもちょっとな…という感じ。スタイルに凝りすぎ。もっと奔放にやってくれ。汚いくらいにやってくれ。マット・マーロイの登場にはビックリした。
ヴェンダースについてはここまでアメリカになっちゃっていいのかとさえ思った。幻覚シーンはやりすぎ。
スパイク・リーは悪くはなかったが、なんともいえない。いいけど。
チェン・カイコーに関してはあのアニメシーンに尽きる。通して観るとそうでもないが、ワンショットワンショットが力の入ったいいショットが多かった気がした。
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