[コメント] ビューティフル・マインド(2001/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
この作品についての見解は皆さまのreviewがとてもすばらしいです。 …ということで私は自分が感じた事をダラダラっと書かせていただきます。
私はこの作品の前情報や予備知識をあえて得ないで鑑賞しました。 実在する人物を映画化するとどうしても出てきてしまう 事実とは違う展開、 オーバー過ぎる装飾、 所詮フィクション… 。 そういった気持ちを持たずにロン・ハワードが作り出す世界にどっぷりと浸かりたかったので。
結果、それは大正解。 この作品を充分すぎるくらい満喫する事ができました。
しかし上映1時間くらいは淡々としており、「長いな…」と少々思い始めた頃に展開された親友と少女とエド・ハリスの真実。 ←コレだけなぜかフルネーム
何も知らなかったからこの驚きは相当ドカンと来たわけで、その後の次々と明らかになっていく真実に口は開きっぱなし、 「もしかして映画のジャンル間違って観に来ちゃったか?」とおもわず思ってしまったり…。 「ロ、ロンちゃんにしてやられた!」というのが正直な感想です。
急展開以降の話はとてもスリリングであり、映像もすばらしい。はじめはナッシュを理解してくれ、とても素敵な親友だと思っていたチャールズを以後、 嫌悪感いっぱいで見る自分がいたり、アリシアの痛いほどの辛い気持ちとそれでも支えつづけようとする強さにただただ感動したり…。忙しい忙しい。 でもうれしい忙しさ。
アリシアはとても正直で強い女性だと思います。ナッシュの口説き方、実は私もキライではないほう (照)。
だって直球勝負じゃないですか。アリシアも相手が直球で来たならば、こっちも真正面から向かっていこうと思ったのだと思います。(違うかな?)
ナッシュの同僚に自分の気持ちの本音を言いながらも、耐えられなくなり爆発する時もありながらも、それでも信じようとする彼女…。 彼女無しではナッシュがここまで来れたとは思えない。(実際にはなかった事だとしても)授賞式のシーンを入れ、あれがラストになった事もうれしい。
ナッシュが愛用していた鉛筆の芯の色がモスグリーンだったりと、それが彼の繊細さ、弱さを表しているようで細かい表現にもハワードのこだわりを垣間見る事ができたり…。 こうしてまた、彼が作る「私が愛する映画」に出会えたと思う。
ジェニファー・コネリーが賞を取れて本当によかった。 ロン・ハワードが賞を取れて本当に嬉しかった。
『ビューティフル・マインド』が賞を取れて本当によかったな。
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