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[コメント] 告発(1994/米)

今までの自分のイメージを変えたいと常に願っていたケビン・ベーコンが、新しい自分を見出し、アピール出来た事がファンとして何よりもうれしい。この作品がティーンアイドルから演技派などと呼ばれるようになった以後の彼の位置を築いてくれたと思ってます。
WaitDestiny

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ケビン・ベーコンは常に挑戦し続けている役者だと思います。

 決して楽ではない、困難な役が来れば来るほど喜びを感じ、その役者魂にかけて演じきろうとする人です。

 事実、この当時の彼は昔のティーンアイドルのイメージから来る誰でも出来るような役ばかり演じている自分のイメージを変えたいと考えており、新しい自分をアピールできないものかと常に思っていたそうです。

今回の囚人ヘンリーにおいても、(まだこのような役を演じた事がない)自分を選んでくれた監督の期待に応えようと、 また自分が常に願っていた「様々な役を演じたい」という願いも叶えられ、とても思い入れがある作品だと聞きました。 結果、新たなケビン・ベーコンを見せることができ、 多くの人々に彼の新しい印象を与えたと思います。

今回の物語は現実に起きた忌まわしい事件を問い掛けたりするものではなく、「友情」がテーマだとケビン・ベーコンは言っています。 3年もの間、一人暗闇の中にいたヘンリーが何よりも欲しかったものは、かけがえのない「友達」だった。 裁判の行方や自分の運命にすでに興味はなく、ただ友達が欲しかったヘンリー。

彼を救おうとする若手弁護士と同様、「どうして戦おうとしないのか!」と思っていましたが、 終盤に進むにつれ、彼の懇親の演技により、彼が本当に伝えたかったメッセージを受け取ることができました。

やがて若手弁護士との間に生まれた真の友情を胸にヘンリーは今までとは違う表情でアルカトラズに戻っていく…。 

彼を迎え入れた囚人たちの、食器で独房の柵を叩く渇いた音がずっと耳から離れませんでした。

追記: 監督のアイデアでベーコンの妻カイラ・セジウィックを起用し、あのシーンを入れたそうです… 「撮影中、精神的に参ってしまった時も妻がそばにいてくれたのでとても励みになった」と、ご本人様がおっしゃってるので、まあ… うーん(悩)。 

(評価:★5)

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