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[コメント] エイリアン:コヴェナント(2017/米=英)

つっこみどころ満載だし、映画として成立してるかどうかも自分が『エイリアン』信者すぎてもう判断できないのだけれど、最後まで嫌な感じだし、ドキドキもするし、何よりきちんとエイリアンシリーズの魂が感じられたので満足満足。そして故H.R.ギーガーへのリスペクトが感じられたのも点数高めな理由。
月魚

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







そりゃね、『プロメテウス』でもそうだったし、こないだ観た『ライフ』もそうだったけど、ドン引いてそのまま映画の中に帰って来られない人が続出しても仕方ないほどの「未知の環境や生物に対する油断っぷり」とか、なんでアンドロイドのくせにデイヴィッドは髪の毛が伸びてるのかとか、いろいろひどいんですよ。『エイリアン2』で提案されて以降踏襲されていたクイーンを介したエイリアンの生殖環もなかったことにされてる様子だし、なんだか宇宙船の全体像はミニチュア?と思わせるほどチープだし、いろいろだめで、例によって義務鑑賞層向きであることは間違いありません。

でも、まあ、容赦なく、かつ臆面も無く怖がらせにかかってるし、それはそれなりに成功しているし、バイロンシェリーに言及したりして、そこからメアリー・シェリーに客の想像を誘導して彼女の「フランケンシュタイン、あるいは現代のプロメテウス」につなげてたりするのかしらん、とかいう思わせぶりとかも嫌いじゃないし、何よりプロメテウスでひどかった音楽とノオミ・ラパスがいなくなっていたので満足感は高し。ま、音楽は無理してオリジナリティにこだわらずジェリー・ゴールドスミスを引用しまくってたのですけども、それが功を奏しているのでOKですよ…、と、まあ映画自体もことほどさように全般的に消極的に褒める感じではあるんですけどね…。

<2017.9.18追記>

いったいいつになったら私たちはLV426にたどり着けるのか…。

(評価:★4)

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