武道物のよくあるパターンとして「無の境地を会得する事で最強奥義を修得する」ってのがあったりしますが、この主人公って最初からこの位置に立っているんですよね。 日本の漫画とかでは上記の最強幻想って既に崩壊してたりするんですが、ハリウッドはこれをどういう方法で崩していくのか、もしくは料理していくのか、友人達から散々面白いと聞いてたんで期待しつつ鑑賞。

ところが、作中では延々と管理社会の矛盾みたいな物を描くのみで、一向にガンカタについては触れられず。しかもその描写も色々と突っ込みどころが満載で疾走感も全く無いんでフラストレーションが溜まる一方。

アクション場面についても、ガンカタの描写が思った以上に少ない。何時如何なる時も銃のみで対処していく変な誇りみたいなのがあるんだろう、と勝手に想像してましたが全くそんな事はありませんでした。銃のグリップから何か出てきてぶん殴る、ってのも常に銃への拘りがあればこそ映えるもんだと思うんですけどね〜

まぁ、それでも最後に凄い事をやらかして強引に納得させてくれるかと思い我慢して観てましたが、結局ラスボス的な位置に立つかと思われた黒人兄ちゃんもあっさり敗れて、真のラスボスも小物なままに死亡。レジスタンスが蜂起してなし崩し的にスタッフロールへ・・・

結局「ガンカタ」って言葉に観る前から終わりまで振り回されっぱなしでしたわ。