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[コメント] 怪獣大決戦ヤンガリー(1999/韓国)

笑ってしまったりツッコミを入れたくなったりしてしまうが、見終わった後不思議と腹が立たなかった。しかし心の中で反復してみるとやっぱり評価は低くなる(笑)
荒馬大介

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 昔韓国で、日本の特撮スタッフ(大映らしい)を招いて「大怪獣ヨンガリー」という映画が作られたらしいのだが、一応それのリメイク作品。元のヨンガリー自体よく分からないので比べようがないが、マニアの間から非難轟々だった平成ゴジラシリーズでもこんなにショボくは無かったぞ、と思えるほどの出来栄え。オープニングタイトルはカッコイイのだが、まず何がひどいかというと、怪獣が出てくるまでがタルいことこの上ない。そして利益優先で作業員の安全をまるで考えない考古学教授は、やはりというか何というか、復活したヤンガリーに踏まれて死ぬ。ここまでで100分近くある話の3分の1。余分すぎる。この辺そぎ落とせば『ゴジ×メカ』並の90分には収まるぞ。

 そして肝心の大怪獣ヤンガリーはほとんどがフルCGだが、いかんせんそれがショボいので萎える。空飛ぶ特殊部隊は出てくるわ、ヤンガリーを操っている宇宙人の造形はヒドいわ、そのコントロールが解けて人類の味方となったヤンガリーに対して彼等は別の怪獣を送り込む、って最初からそうしろよ!別の怪獣が地球に送られてきて地面に激突する場面の特撮は、ID4を1000倍に薄めたかのような出来。アメリカの特撮陣のレベルも、予算が安ければこんなものなのか? ヤンガリーといえば韓国の話なのだが、ほとんどアメリカみたいな場所が舞台なのもどうかと思う。ポスターとか宣材見る限りでは結構カッコよく見えるんだけどな、ヤンガリーは。

 これを全世界に売り出そうとした野望はでかいね。しかし最初こそ版権を各国のバイヤーに先物買いさせていたはいいが、後にキャンセルが相次いだという話には笑ったが。

(評価:★2)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)甘崎庵[*] 水那岐[*]

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