……鑑賞後、こんな感想しか言えなくなるという話がTwitterで広まり「そんなはずはなかろう、もっと語彙力のある感想を述べてやる」と意気込んだ人が、やはり「ガルパンはいいぞ」と……こんな珍現象が2015年12月頃から起きている。TV版オンエアから追っかけてた側としては、ガルパンというアニメがここまで面白いことになるとは思ってもいなかった。

　で、なんで「ガルパンはいいぞ」としか言えなくなるのか。何でもあるからだ。笑いあり、涙あり、戦いあり、熱さあり、友情あり、努力あり、陰謀あり、策略あり、危機あり、逆転あり、そして最後は勝利あり。誰もが望む結末で大団円なのだ。よくある批判として「話がない」てのがありますが、むしろ逆。何でもあるので、どれがメインなのか判別出来ないのでしょう。あえてメインを選ぶなら、戦車ですね。

　戦車をメインにして、笑いあり、涙あり、戦いあり、熱さあり、友情あり、努力あり、陰謀あり、策略あり、危機あり、逆転あり、そして最後は勝利あり。誰もが望む結末で大団円。これがガルパンだ、文句あるか！！

　もっとも新キャラの描写（特に島田亜里寿や大学選抜の３人）にはやや物足りなさを感じたが、それでも「どういう心理・想い・考えだったのか？」と想像させられる部分は多い。既存キャラもいろいろ見せ場があり、トコトンやってくれた点は評価する。贅沢言うならあと５分長くても良かった。水島監督も「どうにか120分に収めた」と話しているので、ぜひここはディレクターズ・カット版のリリースを希望します。