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[コメント] 江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間(1969/日)

これを「奇っ怪」と呼ばずして何だ!想像も付かなかった怒涛のクライマックスには言葉を失うこと必至!
荒馬大介

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 以前コメントをした時は、例の島のシーンをちょこっと観ただけでの「5点」だった。はっきり観もしないうちに採点してしまうのもどうかと思うので、ここでお詫びさせてもらう。で、2003年2月1日、池袋新文芸座にてようやく鑑賞の機会を得たのだが……。凄い、何なんだこの映画は?

 とにかく最初から飛ばす飛ばす。広助がキ○ガイ扱いされて放り込まれる精神病院の怪しさから始まり、落ち着かせる間もないままトントン話は進む。その間いろいろな事件が起きたり付箋が貼られたりしてはいるが、全て謎のまま。もうこの後何が起きても……と思っていたが、島に行ってからがさらにトンでも無かった。そこからはもう、以前ちょこっと観たシーンを全部観ることになったわけだが、異様。とにかく異様。「とにかく」という言葉ばっかり使っているが、そうとしか言えないし、書けない。奇妙キテレツ、正に異世界!物凄い造形とかモンスターマスクを作ったりとかメイクをしている訳でもないのに、何なのだ?

 そして、これだけの謎と奇怪を振りまいておきながら、最後の10分間で全てを暴いてしまい、夫婦愛や親子の繋がり、永遠に実らない禁断の兄妹の関係までをまるめこませて「おかぁーさぁーん!!」「おかぁーさぁーん!!」と叫ばせる怒涛のクライマックスが待っている!凄すぎる。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (4 人)ジェリー[*] 甘崎庵[*] 直人[*] 太陽と戦慄[*]

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