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[コメント] ノストラダムスの大予言 Catastrophe−1999(1974/日)

雪崩のごとく起きる天災。止まらない異変。絶望する人々。どうしようもない終末観。そんな中で描こうとした希望。
荒馬大介

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 「人類自身の過ちで招いた終末」を、徹底的に救いようの無い描き方にしているのは意図的なのか、はたまた偶然か? そんな中でも戦い抜くべきだ、未来を獲得すべきだ、と高らかに歌い上げて映画は終わる。人類が堕ちる所まで堕ちたら、この映画も多少は……となるかどうかは分からない(それどころではない)。

 赤潮の海、地下鉄の怪植物、凍て付く太平洋、SST爆発、死の太陽光線、燃え上がる森林、恐怖の鉄砲水、鏡と化した空。絶望する人々、強奪する人々、踊り狂う、麻薬をあおる、死に急ぐ若者。延々続くスペクタクルの数々に、観ているこっちが段々ブルーになってくること間違いなし。特撮は『日本沈没』程の重さがあるわけではないが、技術的には面白いので一応評価。全編観る機会があり、普通の評価で収めるには勿体無いと感じたので★1コプラス。

(評価:★4)

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