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[コメント] 極底探検船ポーラーボーラ(1977/日=米)

これ、結構大穴かも?
荒馬大介

 この映画は日米合作だが、特撮は日本側・円谷プロのベテラン・佐川和夫が担当している。知名度は低いが、これが意外にも(と、言っては失礼だが)良く出来た特撮なので驚いた。

 登場する恐竜たちは全て着ぐるみか操演で、特に主人公たちとの絡みのシーンが多いティラノサウルスはそのせいもあってかかなりダブついた感じを受ける。確かにCG全盛の現在では多少チャチに見えてしまう点もあるだろうが、着ぐるみ独特の重量感はかなりのもの。ここまで重そうに見えるティラノは、他には無い。同時期の『恐竜の島』も一部の恐竜を着ぐるみで処理していたが、その出来としては着ぐるみ特撮の本家が作った『ポーラーボーラ』の方に軍配が上がりそうだ。

 が、この映画が凄いのは着ぐるみ云々というより、合成の上手さだ。  探検隊が地底に到着して早々、メガテリウムが彼らの方に突っ込んでくるという特撮カットがあるのだが、これが実景と特撮セットとが違和感無く一つの画面の中に納まっている。さらに映画が進むと、湖の水をすくおうとしたその水面にティラノが映り、振り向くとティラノが真後ろに立っている、というカットもある。合成は本編と特撮とを上手く結ぶための重要なものとなるわけだが、本作はその辺が実に見事だ。

 ちなみにこの映画、アメリカではTVムービーとして放映されたが視聴率が好調ですぐに再放送されたほど評判がよかったらしい。個人的意見だが、特撮の隠れた一品として評価したい。

(評価:★3)

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