[コメント] ブラックホーク・ダウン(2001/米)
「あなたはこの戦争に言葉を失う。しかし、知るべき時がきた。」一体何を知るべきなのだろうか?
「戦場をありのままに描いた、判断は観客に任せている。」というようなことを リドリー・スコットは言っていた。そしてアメリカの観客の8割以上が、政府のソマリア政策を支持したというニュースがあった。それが観客の正直な判断だということはよくわかる。なぜならあくまでもアメリカ兵が無残に死んでいった、勇敢に戦ったという視点で描かれていたと思えたからだ。アメリカの視点から見たありのままが描かれていたのでは。 それはソマリア民兵に恐怖を感じ、得体の知れない不安を自分もアメリカ兵のように疑似体験させられたから。だからこそ、見終わった後に後味の悪さと、判断のつかない思いが交錯していたのだと思う。
この作品から何を判断すればいいのだろうか、何を知るべきなのだろうか?答えなんてでない、ただこの映画だけをとって判断できる問題じゃないことだけは確かであると思う。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (4 人) | [*] [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。