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「夏をあきらめて」(minoru)の映画ファンのコメント

裏窓(1954/米) 真夜中のカーボーイ(1969/米) 東京物語(1953/日) EUREKA(2000/日) 天国と地獄(1963/日) ベティ・ブルー/愛と激情の日々(1986/仏) 羅生門(1950/日) 太陽がいっぱい(1960/仏=伊) 鬼畜(1977/日) 恐怖の報酬(1952/仏) 野良犬(1949/日) ベニスに死す(1971/伊) ひまわり(1970/伊) 旅情(1955/米=英) ローマの休日(1953/米) 気狂いピエロ(1965/仏) ソナチネ(1993/日) あの夏、いちばん静かな海。(1991/日)が好きな人ファンを表示する

ぽんしゅうのコメント************

★3裏窓(1954/米)ヒッチコック作品が退屈な理由。1、饒舌すぎる会話シーン。2、感情移入を拒む主人公たちの特異な職業や身分。3、美しすぎて状況から浮きまくる女優。・・・クライマックスまでに、必ず3回は睡魔に襲われてしまう。名作の誉れ高いこの映画も私には同じ。[投票(5)]
★5真夜中のカーボーイ(1969/米)日常の断片ショットは社会との、回想ショットは心の枷との、二人の客観ショットは希望との距離。三つの距離が軽快にモンタージュされながら、テキサス、ニューヨーク、マイアミという距離を移動する。なのにリコは最も離れた世界へ去る。縮まらぬ距離、孤独。[投票(4)]
★4東京物語(1953/日)初見の20歳代、リズムが合わず辟易。同じ位の年を重ねての再見。空気を接いで行くようなカットが心地よい。親と子が人と人の関係になるときの哀れも身にしみる。かつての私は京子(香川京子)だった。 [review][投票(3)]
★4EUREKA(2000/日)一度、止まってしまった振り子は、自らの力でふたたび動き出すことはない。日常がフリーズし時の流れが止まった者たちも同じ。そんななか、空回りという運動を続けていた沢井(役所広司)が恐る恐る開始した横移動が、ついには昇華し天へと飛翔する空撮は圧巻。[投票]
★5天国と地獄(1963/日)追いつめられる男達の映画。権藤は権力争いと倫理観に、運転手・青木は主従関係と恩義に、戸倉警部は正義感と権藤の立場に、犯人は大きな傷と世論に・・・切迫感の波紋と伝染。[投票(11)]
★5羅生門(1950/日)淀川長治さんは「らじょうもん」って言ってませんでした?・・・エッ、それがどうしたって?いや、いや、別に文句無いですよ・・・もちろん5点、ちゃんと5点ですよ。[投票(4)]
★3太陽がいっぱい(1960/仏=伊)随所に散りばめられた「ボクもチョッとヌーベールバーグしてみました」的ルネ・クレマンのスケベ心が、かえってサスペンスとしての緊張感を薄めてしまった。全篇ラストシーンのタッチで撮っていれば、もっとシャキッとした作品になったはずだ。[投票]
★4鬼畜(1977/日)捨てる女・小川真由美と、拒絶する女・岩下志麻。立ち往生する男・緒形拳。誰が悪いとか、どうすれば良いとか、考える余裕すら与えられず不快な世界へと引きずり込まれる。井手雅人野村芳太郎が仕掛けた蟻地獄のような不気味な日常。 [投票(2)]
★5恐怖の報酬(1952/仏)吹き溜まりの行き止まり。半端な男たちの大ざっぱな夢。分の悪い賭けに出来の悪い道具。条件の悪さが真剣さを生み、観る者を緊迫感の中に引きずり込む。静から動へと変化する人の心と行動の流れがみごと。[投票]
★4野良犬(1949/日)執拗に描き込まれる暑気は、善悪入り乱れ、いまだ終戦の行く末定まらぬなか、ひたすら明日を生き抜く人々が発する熱気の総体でもある。うだるような暑気のなか、白い背広姿をくずさぬ若き刑事(三船)の頑なさは、軍隊帰りの青年が未来を希求する強さの証なのだ。[投票(2)]
★3ベニスに死す(1971/伊)老いて悔いる男。少年によせた思いは、自らの再生願望の影。しかし、その“若さと美しさ”が放つ輝きは、最期に臨む者にはあまりにも過剰すぎた。ダーク・ボガードの心の沈殿物が滲み出すような芝居がすごい。[投票(6)]
★4ひまわり(1970/伊)肉感的で情熱ほとばしるソフィア・ローレンと可憐で愛くるしいリュドミラ・サベリーエワの両方と・・・。アントニオが羨ましい、などとは口が裂けても言ってはいけない悲しい運命の物語。でもデ・シーカは絶対に男の邪心を計算に入れてる。[投票(1)]
★4旅情(1955/米=英)カメラに記録することが出会いなのだ、と思い込んでいるジェーン(キャサリン・ヘプバーン)にとって、生身にふりかかった「ひと夏」の出会いは、はたして愛らしき中年少女からの覚醒をもたらしたのだろうか。彼女の孤独は滑稽から哀切を経て、幸せの糸口へ?[投票]
★5ローマの休日(1953/米)50年代に映画は、各国の作家達により様々なジャンルで完成度を極め世界的ピークを迎えるのだが、中でも本作はオードリー・ヘップバーンという可憐さの化身の出現で表現の完成度に奇跡的華やかさが加わりストーリーテリング映画の歴史的傑作となった。[投票(1)]
★5ソナチネ(1993/日)邦画では北がタナトス、南はエロスというのがお約束のはずだ。南の島の青い世界の中での、北野の虚無にはヒリヒリとした凄みを感じる。[投票(10)]
★3あの夏、いちばん静かな海。(1991/日)この手を使われたんじゃ、しょうがないですなぁ。ちょっとズルイ気もするけど・・。[投票(1)]