「ジャン・リュック・ゴダール」(システム既定POV)の映画ファンのコメント
黄線地帯(1960/日) |
迷路のような街の造形とカラフルな照明が楽しく、天知茂のキザな台詞もいちいち様になる。たいした活躍をしない吉田輝雄が何故かヒーロー的に格好良く描かれるのも、実に面白い。彼の傍観者的ポジションが、後の石井作品でも欠かせない要素になっていく。 (太陽と戦慄) | [投票] | |
ハイヒールや金銭の受け渡しによって雪だるま式にトラブルがふくれ上がっていく序盤30分は神がかった出来。その後もカスバのいかがわしいセットと照明で魅せてくれる。縦構図で捉えられたバーでのダンスや銃撃戦などアクションも良い。新東宝末期のチープさが転じて福と化した傑作。 (赤い戦車) | [投票] | |
天知茂も吉田輝雄もいい雰囲気を出しているし、お話としても、赤い靴を巡る東京から神戸への展開や、神戸に着いてからの百円札の数珠繋ぎ等うまく緊張感を創出しているのだが、しかしこの映画の魅力は何と云っても神戸のカスバ(!)の造型とヒロイン三原葉子に尽きる。 [review] (ゑぎ) | [投票(1)] |