「チャップリン」(システム既定POV)の映画ファンのコメント
人生劇場 飛車角(1963/日) |
社会の失いかけた侠気の残滓を月形・吉良常に見る想い。しょぼくれた爺さんがときおり見せる鋭い眼光と逸らさぬ弁舌に。 (G31) | [投票(2)] | |
剣戟映画のイメージを色濃く留めた東映任侠映画の元祖的存在であるが、そういう資料的価値を越えた魅力を充分に備えている。ロケ、セットシーンともに気合の入った映像美を満喫。ただ、メロドラマですよコレ。 (町田) | [投票(2)] | |
沢島の演出は旧態な小刻みなカット繋ぎの感情発露と長廻しの愁嘆場を錯綜させ緩急自在であり、任侠マターに準ずる男優陣の安定より佐久間良子のジャンル不定さも又好ましい。殺陣の見せ場は案外少ないが充分に黎明期の佳篇。 (けにろん) | [投票(3)] | |
ツボを押さえた大河小説のダイジェスト脚本と沢島忠の歯切れの良い語り口で鶴田 、高倉、佐久間の愛憎劇が過度の“情緒”を垂れ流す寸前に観客の関心を“物語”のその先の展開へ引き戻し、心地良い抒情と疾走感で「次回乞うご期待」と結ぶ連作大衆映画のお手本。 (ぽんしゅう) | [投票] |