植草信和の映画ファンのコメント
鬼に訊け 宮大工 西岡常一の遺言(2011/日) 台湾アイデンティティ(2013/日)が好きな人 | ファンを表示する |
死滅の谷(1921/独) |
ラングの表現主義映画かあ。と構えながら見はじめると、サイレント時代の「名画」と云われても不思議ではない普遍的な端正さを示す画面に却って驚く。だがそれは冒頭だけ。死神ベルンハルト・ゲッケの登場あたりから徐々に陰惨なムードが漂い出し、唐突に「壁」が出現するに至って私は確信する。「傑作だ!」 [review] (3819695) | [投票(1)] | |
現代パートの町の人々の戯画的形相(特に頭髪)。画面を占拠する大壁の先に展開する愛と死の闘争劇。エゴが引き起こす火災スペクタル。この世(日常)にあらざるもの見せるのだという強い意志が伝わってくる。ラングがこのファンタジーに託したのは「驚き」の視覚化。 (ぽんしゅう) | [投票(2)] | |
素晴らしい。ラングの撮影も見事だが、脚本もずば抜けている。多くの模倣作が思いつくがこの原典を超えてはいない。オチも約100年分(今年は2014年)、いろいろな形が考え出されてきたが、これが一番無理がない。最近はこの形が多く、時代が追いついて来たのかとも思う。 (KEI) | [投票] |