「小津安二郎」(システム既定POV)の映画ファンのコメント
正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官(2008/米) |
可変的な概念に過ぎない「アメリカ市民」に自らを代入することの成功と失敗が各人の結末の幸不幸を峻別する酷薄はアメリカ中華思想の裏返しだが、ともかくハリソン・フォード周辺の挿話が贅肉だ。移民取締業に対する彼の葛藤は劇の駆動力たりえず、殺人事件は問題の本質を異にしている。場面転換時の空撮反復も単調。 (3819695) | [投票] | |
9.11以降のアメリカの抱える移民問題をテーマにしている。7,8組の群像劇である。ほとんど彼らが交錯することはないのであるが、それでもドキュメンタリータッチにならなかったのは演出のたまものと言えようか。 [review] (セント) | [投票] | |
それぞれの岐路で役者たちが見せる「無表情」に痺れさせられる。悲嘆、嗚咽、失望、放心、或いはさして気に留めていないのか。一元的な感情の押し付けではなく、無表情だからこそ観客は言葉に還元されない、複雑に入り混じった感情の奔流を感じ取ることができる。ウェイン・クラマーはどうやら想像以上に広い引き出しを持っているようだ。 [review] (赤い戦車) | [投票(1)] |