ニコラ・ジローの映画ファンのコメント
涙するまで、生きる(2014/仏) ルンバ!(2008/仏=ベルギー) ロスト・イン・パリ(2016/仏=ベルギー) 最初の人間(2011/仏=伊=アルジェリア) アデル ファラオと復活の秘薬(2010/仏)が好きな人 | ファンを表示する |
闇の列車、光の旅(2009/メキシコ=米) |
せめて人としてのぬくもりを、とふと決断したがため、まさに本当に明日が消滅してしまった青年。国外逃避列車の屋根にいようが、行き場所もなく、ましてや居場所もなく、いつかは殺される我が身。今は揺れる列車にただじっと佇むしかない。 [review] (セント) | [投票(2)] | |
彼らは列車の屋根に乗る。屋根の上に置かれた視座が列車映画の風景を更新する。また明確な目的意識に支えられた「無賃乗車」の切実は、実際的な目的を持たぬゆえ血生臭い暴力に溢れつつも牧歌的な『北国の帝王』とも一線を画す。よいカットは多くあるが、わけても列車が夜の闇を切り裂くカットに瞠目する。 (3819695) | [投票] | |
ブニュエル作品から半世紀。メキシコの変わらぬ閉塞。どう考えたって希望への道程とも思えぬ列車の旅だが、少女が少年とシンクロした瞬間に命運の歯車が動いたのか。多くの屍を乗り越え行き着いた場所に希望があるとも思えぬが、電話の声が一抹の救い。 (けにろん) | [投票(2)] |